この記事では、取引内容を仕訳帳に記入する際の書き方や記入例についてご説明しています。
ぜひ参考にして下さい。
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仕訳帳とは
仕訳帳とは、取引の全てを仕訳して日付順に記帳していく帳簿のことです。
帳簿は、主要簿と補助簿に大別できますが、仕訳帳は主要簿に位置づけられます。
主要簿は、仕訳帳の他に総勘定元帳があり、個人事業主やフリーランスの方で最大65万円の青色申告特別控除を受けたい場合は、主要簿を作成してそれに基づき、貸借対照表と損益計算書を作成する必要があります。
仕訳帳の記入例
例えば、次の取引があったとします。
- 5月2日・・現金で7,500円の照明器具を購入した。
- 5月15日・・商品35,000円を掛仕入して、引取運賃2,000円は現金で支払った。
- 5月28日・・掛けで48,000円の商品で売り上げた。
この取引内容を、複式簿記で仕訳すると下記のようになります。
日付 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|---|
5月2日 | 消耗品費 | 7,500 | 現金 | 7,500 |
5月15日 | 仕入 | 37,000 | 買掛金 | 35,000 |
現金 | 2,000 | |||
5月28日 | 売掛金 | 48,000 | 売上 | 48,000 |
複式簿記で仕訳する場合、取引の2つの側面に注目し、その取引内容を借方(左)と貸方(右)に分けて記録します。
この仕訳を、仕訳帳に記入したものが下記になります。
仕訳帳に記入する場合には、一定の決まりがあり書き方を理解しておく必要があります。
仕訳帳の書き方
仕訳帳への書き方を、赤枠の①~④の順にご説明していきたいと思います。
①取引年度(とりひきねんど)
取引の日付を記入します。
取引の発生順に記入していくことになります。
②摘要(てきよう)
摘要のところには、仕訳や取引内容を記入します。
記入に際して、いくつかのルールがありますので確認しておきたいと思います。
まず取引の内容を仕訳して、その仕訳を仕訳帳に記入するのですが、記入の際に勘定科目には()をつけます。
そして、借方項目は左側、貸方項目は一段下の右側に記入します。
そして次の段には、取引内容を簡単に記入します。
画像では分かりづらいかも知れませんが、一つの取引を記入し終えたら最後に下線を引きます。
これが、一連の流れです。
また、5月15日の取引の部分だけ、矢印のところに諸口(しょくち)と記入されています。
これは、同じ側に2つ以上の勘定科目があるときに、「諸口」と記入することが簿記のルールとなっているためです。
一回の取引で貸方側に買掛金と現金という、2つの勘定科目があるので諸口と記入します。
③元丁(もとちょう)
元丁に記入されている数字は、総勘定元帳の番号(ページ数)です。
総勘定元帳とは、勘定科目ごとに取引内容を記入していく帳簿のことで、仕訳帳から転記されます。
仕訳帳から総勘定元帳に転記する際に、元丁の欄に転記先の番号(ページ数)を記入します。
④借方・貸方(かりかた・かしかた)
摘要欄に記入した仕訳の金額を記入します。
取引金額を記入する場合も、勘定科目と同様に借方項目は左側、貸方項目は一段下の右側に記入します。
事業主借や事業主貸の書き方
個人事業主の場合、事業に関係のない取引については、事業主貸や事業主借の勘定科目を使って、仕訳帳に記録する必要があります。
例えば、個人のお金を事業用の口座へ入金した場合、事業主借(貸方)の勘定科目で仕訳します。
また、事業用のクレジットカードで事業に関係する買い物とプライベートの買い物をした場合、プライベートの買い物分は事業主貸(借方)の勘定科目で仕訳します。
事業に関係のない口座へ個人のお金を入金したり、個人用のクレジットカードでプライベートの買い物をした場合は、何も記録する必要はありません。
あくまで、事業に関連した口座や、事業用のクレジットカードを使って個人の買い物をした場合などに限られます。
事業主貸や事業主借の勘定科目がよく分からない場合は、下記の記事を参考にしていただければと思います。
関連記事:【勘定科目】事業主借と事業主貸の仕訳例
総勘定元帳への転記
仕訳帳に記入する際の、基本的な内容について取り上げました。
仕訳帳の書き方については、慣れると特に難しいことはありません。
ただし、仕訳帳にすべての取引を記入した後に、総勘定元帳へ転記する必要があります。
総勘定元帳の書き方については、下記の記事でご説明しています。
この記事で取り上げた仕訳例に基づいて書き方をご説明していますので、併せて読まれると理解が深まると思います。