個人事業主に役立つ日商簿記3級の知識。お金の貸し借りに関する勘定科目と仕訳について

 

この記事ではお金の貸し借りに関する勘定科目と仕訳を見ていきます。

 

貸付金

 

お金をかして欲しいと頼まれて、それに応じてお金を貸した場合は貸付金という勘定科目で処理をします。後からお金を返して貰える権利を持つことになるので資産の勘定科目となり貸し付けた場合は借方に増加分を、返済してもらった場合は貸方に減少分を記入します。

 

A商店はB商店に現金15万円を貸し付けた。

借方金額貸方金額
貸付金150,000現金150,000

貸付金、現金共に資産の勘定科目です。お金を貸し付けることで返済してもらう権利が発生することになり貸付金が増加するので借方に貸し付けた金額と共に記入します。また、貸し付けた分の現金が減少しますので貸方に金額と共に記入します。

 

A商店はB商店から貸付金15万円の返済と、利息7,500円を合わせて現金で受け取った。

借方金額貸方金額
現金157,500貸付金150,000
受取利息7,500

貸付金の返済を受けた場合は、貸付金を貰う権利が消滅するので貸方に減少する金額と共に記入し、返済分の現金が増加するので借方に記入します。貸付金の返済と共に受け取った利息については受取利息という収益の勘定科目で処理することになります。収益が増加するので貸方に金額と共に記入します。

 

借入金

 

金融機関などからお金を借りる場合は、借入金という負債の勘定科目で処理をします。これは後からお金を返さないといけない義務が生じることになるからです。

 

A商店は事業拡大のためC銀行から現金200万円を借り入れた。

借方金額貸方金額
現金2,000,000借入金2,000,000

お金を借り入れることによって現金という資産が増加するので借方に、借入金という後から返済しないといけない負債が増加するので貸方に記入します。

 

A商店はC銀行から借り入れていた現金200万円を利息とともに返済した。尚、借入期間は8ヶ月で年利3%で借り入れていた。

借方金額貸方金額
借入金2,000,000現金2,040,000
支払利息40,000

借入金という返済義務がなくなったので減少分を借方に記入します。問題は利息分についてです。お金を年利3%で借り入れていますのでその分を含めて返済しなければいけません。そこで、利息の計算が必要となります。

 

利息の計算
金額×年利率×期間/12

 

借入金の支払利息も貸付金の受取利息も同様に上記の式に当てはめて利息を計算することになります。今回の例では、200万円を年利率3%で8ヶ月借りていましたので上記の式に当てはめると次のようになります。

 

A商店の支払利息
2,000,000×0.03×8ヶ月÷12ヶ月=40,000

 

それで、200万円の借入金に4万円の利息を加えて返済することになります。尚、借入金にかかる利息については、支払利息という費用の勘定科目で処理することになります。

 

手形貸付金

 

通常、お金を貸し付ける際、借用証書を受け取ります。ただし、借用証書の代わりに約束手形を受け取ることがあり、このような時は手形貸付金という資産の勘定科目を使って仕訳します。

 

A商店はD商店に現金10万円を貸し付けて約束手形を受け取った。

借方金額貸方金額
手形貸付金100,000現金100,000

考え方は貸付金のときと同じですが、この例では現金を貸し付けた際に約束手形を受け取っていますので、通常の貸付金と区別するために手形貸付金という資産が増加したということで借方に金額と共に記入します。返済を受けた時は、手形貸付金の減少として貸方に記入することになります。

 

手形借入金

 

お金を借り入れる際に、借用証書の代わりに約束手形を相手に渡した場合は、手形借入金という負債の勘定科目で仕訳をします。

 

A商店はE商店から現金25万円を借り入れて約束手形を渡した。

借方金額貸方金額
現金250,000手形借入金250,000

これも考え方は借入金の時と同じです。ただし、借入先の相手に約束手形を渡していますので、通常の借入金と区別するために手形借入金を使って処理をします。返済時は、返済義務が減少することになるので借方に手形借入金と減少分の金額を記入することになります。

 

まとめ

 

この記事ではお金の貸し借りに関係する勘定科目と仕訳を取り上げました。

お金を貸した時は、貸付金の増加として処理をし、返済を受ける時は貸付金の減少及び受取利息の増加分を記入します。

お金を借りた時は、借入金の増加として処理をし、返済をする時は借入金の減少及び支払利息の増加分を記入します。

お金の貸し借りで約束手形を利用した時は、手形貸付金や手形借入金で処理をします。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

個人事業主のアラフォー男(ささぶね)です。 これまで、借金生活で苦労したりお金の知識がなかったばかりに余分な税金を払い続けてきた経験から、お金の知識の大切さを痛感。 その後、お金に関する勉強を始め日商簿記2級やFP2級・AFPを取得。 個人事業主のお金管理に役立つ内容を中心に情報発信しています。