【簿記】小口現金の勘定科目と仕訳について

 

この記事では、小口現金の勘定科目についてご説明しています。

 

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小口現金とは

 

小口現金とは、日々の支払いに備えて手元に残しておく少額の現金のことです。

 

個人事業主の場合は、事業主自身がお金の管理をすることもありますが、会社であればお金の管理は経理で行われ、従業員は必要に応じて現金を受け取りに行きます。

 

しかし、日々生じる交通費や消耗品費などの細かい支払いに、毎回対応するのは効率がよくありません。

 

そこで、経理の担当者から小口現金を管理する小口現金係に対して少額の現金を預け、日々生じる細かい支払を行ってもらい、一定期間ごとに報告を受けてから会計処理を行います。

 

ただし、従業員に一時的に建て替えてもらい後日給与と一緒に振り込んで精算したり、法人用クレジットカード(コーポレートカード)などの現金を使わない決済手段の利用がさらに進めば、小口現金という形で現金を管理するケースは少なくなるかも知れません。

 

定額資金前渡法(インプレスト・システム)とは

 

定額資金前渡法(インプレスト・システム)とは、小口現金にあたる一定の金額を予め渡しておいて、後から使用状況を確認する方法です。

 

経理の会計担当者は、一定期間が過ぎてから小口現金係にお金の使用状況の報告を受け、それに応じて会計処理を行います。

 

そして、予め渡しておいた金額と使用した金額の差額分を小口現金係に渡します

 

小口現金が合わない場合

 

小口現金の金額と帳簿上の金額が、合わない事もありえます。

 

そうしたズレが生じた場合は、現金過不足という勘定科目で仕訳を切る必要があります。

 

現金過不足の詳しい使い方については、別の記事にまとめていますのでご確認下さい。

 

関連記事:現金過不足の勘定科目について|原因・対策・決算日の処理・仕訳例|

 

小口現金の仕訳例

 

●A商店は定額資金前渡法を採用しており、当座預金から引き出した3万円を小口現金係に手渡した。

 

借方金額貸方金額
小口現金30,000当座預金30,000

 

小口現金は、現金ですから資産の勘定科目です。

 

小口現金という資産が増加したので借方に、当座預金という資産が減少したので貸方に記入します。

 

●経理の会計担当者は小口現金係から、消耗品2500円、交通費4000円、雑費1000円を小口現金から支払った旨の報告を受けた。

 

借方金額貸方金額
消耗品費2,500小口現金7,500
旅費交通費4,000
雑費1,000

 

経理担当者は、報告を受けてからそれぞれの費用の発生分と小口現金の減少分を記入します。

 

●小口現金係からの報告に基づいて、小口現金の減少分7500円を当座預金から引き出して小口現金係に手渡した。

 

借方金額貸方金額
小口現金7,500当座預金7,500

 

再度、一定の金額に戻すために差額分を補充します。

 

まとめ

 

小口現金とは、日々の少額の支払いに備えて手元に残しておく現金です。

 

定額資金前渡法(インプレスト・システム)とは、前もって一定の金額を渡しておいて後から補充する方法です。

 

小口現金と帳簿の数字が合わない場合は、現金過不足の勘定科目を使って仕訳を切ります。

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