この記事では、損益計算書に出てくる売上原価の計算方法や仕訳例について取り上げています。
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売上原価とは、当期に販売した商品に対応する仕入れの費用のことです。
もし、当期に販売できず残った商品があれば、その仕入れにかかった費用は当期の費用とすることはできません。
この残った在庫商品のことを、期末商品棚卸高といいます。
ですから、売上原価の計算は、当期の仕入れ費用から、残った商品の仕入れにかかった費用(期末商品棚卸高)を差し引くことで求めます。
売上原価=当期商品仕入高-期末商品棚卸高
もし、前期に期末商品棚卸高があった場合は、当期に繰り越されます。
この当期に繰り越された商品を、期首商品棚卸高といいます。
期首商品棚卸高がある場合の売上原価の計算は次のようになります。
売上原価=期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高
製造業の売上原価について
先程は、商品を仕入れて販売する販売業の売上原価について取り上げました。
次に、製造業の売上原価について見ていきます。
材料を仕入れて加工し製品を作る製造業については、販売業とは表現方法が異なります。
商品(販売業)=製品(製造業)
売上原価(販売業)=製造原価(製造業)
製造原価の計算式は、基本的に売上原価の計算式と同じです。
製造原価=期首製品棚卸高+製品製造原価-期末製品棚卸高
製品製造原価については、単なる商品の仕入れと違って、費用の計算が複雑になります。
製品製造原価=「期首半製品・仕掛品棚卸高」+原材料費+労務費+その他の製造経費-「期末半製品・仕掛品棚卸高」
ややこしそうな計算式ですよね。
ざっくりとした説明にはなりますが、製品製造原価を計算する際には、仕入の材料だけでなく、加工して製品にする過程で発生する、人件費や光熱費なども含めて計算する必要があるということです。
内訳については、青色申告決算書のP.4にある製造原価の計算に載せられていますのでご確認下さい。
売上原価算定の仕訳例
期首商品棚卸高(5000)・当期の仕入(20000)・期末商品棚卸高(3000)だった場合の、三分法での決算整理仕訳。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 仕入 | 5,000 | 繰越商品 | 5,000 |
| 繰越商品 | 3,000 | 仕入 | 3,000 |
期首商品棚卸高(資産)を仕入(費用)に振り替えて、当期販売できなかった仕入(費用)分は期末商品棚卸高(資産)に振り替えます。
当期の仕入れについては、期中に仕訳しているので、決算整理仕訳では何もする必要はありません。
この処理によって、仕入金額が売上原価の金額(22000)になるように調整することができます。