損害保険料を必要経費として計上する際の注意点と仕訳の例

 

 

個人事業主が必要経費として計上できるものに損害保険料が挙げられます。
 
 
この記事では損害保険料に含めることができるものやその際の注意点そして仕訳の例をいくつかご紹介します。
 
 
 

損害保険料とは

 
 
 
事業に関係のある保険料についてはこの勘定科目を使って必要経費として計上することができます。
 
 
自動車保険料や火災保険料等を代表的なものとしてあげることができます。
 
 

損害保険料の計上の際の注意点

 
 
 
個人事業主が損害保険料の勘定科目を用いて必要経費を計上する際の注意点をいくつかご紹介します。
 
 

事業に関係するものだけ

 
 
損害保険料の勘定科目を使って必要経費として計上できるのは事業に関係するものです。
 
 
 
ですから、車を事業で使っているのであれば自動車保険料を全額必要経費として計上することができます。
 
 
車を事業とプライベートの両方で使っているのであれば、事業で使っている分だけを必要経費として計上することになります。
 
 
火災保険料に関しても上記の自動車保険料の考え方と同様です。 
 
 
 
事務所の火災保険料は全額必要経費として計上できるでしょう。
 
 
自宅の一部を仕事で使用している場合、割合等で計算をしてから事業分の保険料を計上することになります。
 
 
 

生命保険料は掛け捨て部分だけ

 
 
 
生命保険料に関しては掛け捨ての部分だけを必要経費として計上できます。
 
 
ですから、 養老保険のような保障と満期の際に保険金を受け取ることができる保険に関しては経費計上の際に注意が必要です。
 
 
このような保険の場合は掛け捨て部分だけを損害保険料として計上します。
 
 
仮に、事業に関係する保険料であったとしても積立部分に関しては損害保険料ではなく保険積立金などの勘定科目を使って資産として計上する必要があります。
 
 
保険の契約内容の詳細を確認した上で適宜処理を行ないましょう。
 
 
 

保険料の支払いに関して

 
 
 
月払いであれば問題ないのですが、中には1年分の保険を一括で支払うといったケースも考えられます。
 
 
このような場合は、当期に対応する分だけを経費計上することになりますので注意が必要です。
 
 

損害保険料の仕訳の例

 
 
 

●事業で使っている車の自動車保険料2万円を現金で支払った。 

 
借方金額貸方金額
損害保険料 20,000現金20,000
 
 
 
事業で使用している車に関する自動車保険料は損害保険料用いて仕訳を行い経費を計上します。
 
 
 

●1年間の火災保険料3万6000円を支払った。

 
借方現金貸方現金
損害保険料 36,000現金36,000
 
 
 
通常は保険料をまとめて支払う場合、保険料の合計を上記のように仕訳すれば問題ありません。
 
 
ただし、年の途中で決算を迎えた場合( 火災保険料3万6000円を支払ってから9ヶ月後に決算を迎えたと仮定します)つまり支払った保険料の一部が翌期にかかるような状況の場合は、決算時に下記のような処理を行わなければなりません。
 
 
借方金額貸方金額
前払保険料 9,000損害保険料9,000
 
 
 
1年分の火災保険料3万6000円を支払っていますが、その9ヶ月後に決算を迎えた場合の例です。
 
 
この場合、当期に対応する火災保険料は9ヶ月分の2万7000円ということになります。
 
 
つまり残りの3か月分の9000円については翌期に対応する火災保険料となります。
 
 
ですから、その3か月分は前もって支払っている保険料とみなし前払保険料という資産の勘定科目を使って処理を行います。
 
 
そして、当期の損害保険料から9000円を差し引く処理を行う必要があるわけです。
  
 

 

まとめ

  
 
 
事業に関係のある保険料は損害保険料の勘定を使って必要経費を計上します。
 
 
生命保険料は掛け捨て部分のみを損害保険料で処理します。
 
 
当期に対応する分だけを必要経費として計上します。
 
 
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個人事業主のアラフォー男(ささぶね)です。 これまで、借金生活で苦労したりお金の知識がなかったばかりに余分な税金を払い続けてきた経験から、お金の知識の大切さを痛感。 その後、お金に関する勉強を始め日商簿記2級やFP2級・AFPを取得。 個人事業主のお金管理に役立つ内容を中心に情報発信しています。