この記事では、個人事業主(自営業者)がお中元やお歳暮を経費計上できる条件、経費計上する際の勘定科目や仕訳についてご説明しています。
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お中元やお歳暮を経費にできる条件
個人事業主がお中元やお歳暮を送った場合、その費用を経費計上することは可能です。
ただし、誰に対して送ったかによって経費にできるかどうかが変わります。
経費とは、事業を行う上で必要な支出のことです。
個人事業主やフリーランスの方が、取引先にお中元やお歳暮を送ることは、取引先との良好な関係を継続させる役割を果たします。
ですから、事業関係者に対するお中元やお歳暮の費用は、問題なく経費計上することが出来ます。
しかし、お中元やお歳暮を事業とは関係のない友人に送っても、その費用を経費とすることは出来ません。
お中元やお歳暮を経費にする際は、後から誰に送ったのか確認できるように、相手先の情報を残しておきましょう。
お中元やお歳暮の勘定科目
個人事業主が、事業関係者に送ったお中元やお歳暮の勘定科目は接待交際費です。
かかった費用は、全額経費として計上できます。
接待交際費の勘定科目については、下記の記事で詳しくご説明しています。
関連記事:接待交際費の勘定科目を使用する際の注意点と仕訳の例
もし、事業用のクレジットカードなどを使って、仕事に関係のない友人などに送るためにお中元やお歳暮の代金を支払った場合は、経費と区別するために事業主貸の勘定科目で処理する必要があります。
事業主貸は、個人事業主特有の勘定科目で、プライベートの支出分を処理するために使います。
事業主貸の使い方については、下記の記事で詳しくご説明しています。
関連記事:「事業主借」と「事業主貸」の使い方や仕訳例について
お中元やお歳暮の仕訳例
●取引先に送るために、3000円のお中元の品を購入し事業用のクレジットカードで支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
---|---|---|---|---|
接待交際費 | 3,000 | 未払金 | 3,000 | Aさんへのお中元 |
クレジットカードで支払った場合、上記の仕訳のように未払金で処理をします。
そして引き落としの際に、未払金を相殺する仕訳を切ります。
クレジットカードを利用した場合の勘定科目や仕訳については、下記の記事で詳しくご説明しています。
関連記事:クレジットカードを使用した時の勘定科目や仕訳について
●仕入先に送るために、5000円のお歳暮の品を現金で購入した。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
---|---|---|---|---|
接待交際費 | 5,000 | 現金 | 5,000 | B商店へのお歳暮 |
まとめ
お中元やお歳暮は、送る相手によって経費にできるかどうか判断できます。
事業関係者は、経費にできます。
使用する勘定科目は、接待交際費です。
事業に関係のない友人などは、経費にできません。
使用する勘定科目は、事業主貸です。
経費にする場合は、事業に必要だったことを説明できるようにしておきましょう。