自分が青色申告か白色申告かわからない?確認方法と注意点

自分が青色申告か白色申告かは、過去に承認申請書を提出し、税務署の承認を受けているかどうかで決まります。

開業時に多くの書類を出した記憶がある場合や、会計ソフトの設定を済ませただけで安心している方は特に注意が必要です。

自分が青色申告か白色申告かわからないという不安を解消するために、まずは客観的な証拠を探すことから始めましょう。

 

本記事のポイント

  • 青色申告には承認申請書の提出と受理が必須
  • 昨年の提出書類が「青色申告決算書」なら青色、「収支内訳書」なら白色
  • 青色申告と白色申告の主な違い
  • 青色申告に変えたい場合の申請期限

 

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あなたはどっち?申請の有無と提出書類の名称をチェック

 

まずは、今の状況を素早く判断するために、申請の有無と提出書類の名称を確認することをお勧めします。

現在の区分が判明すれば、準備すべき帳簿の種類も明確になるはずです。

以下の早見表で、自身の状況に当てはまるものを確認してください。

 

区分 主な判定基準 やるべき対応
青色申告 承認申請書を提出済み(却下がない) 複式簿記(最大65万円控除)または簡易簿記(10万円控除)での記帳
白色申告 申請書を出していない(原則白色扱い) 簡易簿記(単式簿記)

 

例えば、フリーランス1年目の方で、開業届と一緒に「所得税の青色申告承認申請書」を提出していれば、青色申告者として扱われます。

もし、このような届出を行った記憶がないのであれば、原則として白色申告として申告を行うことになります。

税制上、青色申告は事前の承認が前提となっているからです。

このように言うと難しく聞こえるかもしれませんが、一度承認されれば、取りやめの届出をしない限り継続されます。

本来は、申告しようとする年の3月15日まで、あるいは新規開業から2ヶ月以内に当該の申請書を出していなければなりません。

まずは開業時に作成した書類のコピーや、パソコン内の保存データなどを見返して、申請書の有無を確認してみてください。

証拠で確認する(控え/e-Tax/税務署)

 

3つの確認方法(控え/e-Tax/税務署)のスライド
図解:3つの確認方法(控え/e-Tax/税務署)

 

ここでは、公的な履歴から現在の申告区分を確認する方法について解説します。

手元に書類が見当たらない場合でも、確認する方法はいくつか用意されています。

やることはこの3ステップです。

  • 手元の書類控え(青色決算書か収支内訳書か)をチェックする
  • e-Taxマイページの「申告の種類」表示を確認する
  • どうしても不明なら税務署の窓口で閲覧申請を行う

以下で各ステップの詳細を確認していきます。

① 紙で提出した人:控え(受付印・控えの束)を探す

昨年度も事業を行っていた場合は、提出した確定申告書の控えを確認するのが確実です。

青色申告を行っている方は、確定申告書とともに「青色申告決算書」という書類を提出しているはずです。

一方で、白色申告の方は「収支内訳書」という名称の書類を添付しています。

これら書類の名称で、自分の申告区分を区別できます。

まずは、確定申告書一式の中に「青色申告決算書」が含まれているかを確認してください。

もし、これらが見つからず、「収支内訳書」の控えだけがあるのなら、白色申告として処理されています。

参考:【確定申告】青色申告決算書とは?|見方・書き方・控え

② e-Taxの人:受信通知で確認

オンラインで申告を完結させている方は、e-Taxのマイページにある「申告の種類」表示を確認してください。

ただし、この表示は年に1回程度、確定申告期間前に更新される予定となっており、更新日時点の情報である点に注意が必要です。

また、メッセージボックス内の「受信通知」は、正しくデータが受付されたことの証跡となります。

受信通知自体に青白の区分が明記されない場合でも、送信した帳票一覧に「青色申告決算書」が含まれていれば青色申告を行っている証拠になります。

ログインする際は、詳細を確認するためにマイナンバーカードなどの電子証明書が必要になるケースを考慮しておきましょう。

参考:e-Tax メッセージボックスについて

③ 不明:税務署に提出の有無を確認

書類もデータも見つからず、それでも自分が青色申告か白色申告かわからないときは、管轄の税務署へ問い合わせるのが確実です。

電話での照会は本人確認の難しさから回答を得られない場合が多いため、直接窓口へ行くことを検討してください。

窓口で「申告書等閲覧サービス」を利用すれば、過去の提出状況を確実に把握できます。

その際、マイナンバーカードなどの本人確認書類を持参してください。

“青色申告っぽい”けど白色申告のケース

 

制度の仕組みを誤解していると、青色申告のつもりで準備を進めてしまい、後から修正が必要になる恐れがあります。

ここでは、特に多い間違いや誤解について説明していきます。

開業届を出した=青色ではない

開業届は、あくまで「新しく事業を始めました」という報告に過ぎません。

これとは別に、青色申告の特典を受けるための承認申請書を提出し、受理されている必要があります。

もし、開業届しか出していないのであれば、あなたの申告区分は白色申告です。

青色申告に変えたい場合は、先ほどもご説明した通り、「青色申告承認申請書」の提出が必要となります。

会計ソフトで「青色」を選んだだけでは確定しない

会計ソフトで、初期設定時に青色申告を選択しても、ソフト上で設定を変えただけでは、税務署側の登録情報は変わりません。

公式な手続きを経ずに、独断で青色申告用の書類を作成して提出しても、承認されていない場合は白色として受理されます。

まず税務署への届出を行っているかどうかを確認してください。

今年から青色申告に変えたい場合

 

申請スケジュールの期限と注意点のスライド
図解:申請スケジュールの期限と注意点

 

現在の区分が白色であっても、一定の条件を満たせば青色申告への切り替えが可能です。

ただ、申請には厳格な期限が設けられているため、スケジュールを把握しておくことが重要です。

原則:その年の3月15日まで(新規開業は2か月以内)

青色申告への変更を希望する場合、その年の3月15日が提出の期限となります。

ただし、土日にかかる場合は、翌日が期限となります。

例えば、2026年(令和8年)に関しては、3月15日が日曜日のため、翌日の3月16日(月)が期限です。

その年の1月16日以降に開業した場合は、青色申告承認申請書を開業日から2か月以内であれば提出することができます。

参考:国税庁 A1-8 所得税の青色申告承認申請手続

青色申告のメリットと注意点

青色申告に切り替える大きなメリットは、最大65万円の特別控除を受けられることです。

これにより、所得税や住民税を大幅に安くできる可能性があります。

控除額を最大にするには、e-Taxによる申告や電子帳簿保存などの要件を満たす必要があります。

ただし、申告期限を一日でも過ぎると、その年は白色申告になるため注意が必要です。

また、複式簿記での帳簿付けが必要となり、事務作業の負担は増えます。

メリットとデメリットを天秤にかけ、将来的な事業規模を見越して判断を下しましょう。

参考:青色申告と白色申告で税金はどのくらい違う?【3つの例で比較】

どっちで確定申告する場合でもやるべき基本的な手順

 

自分が青色申告か白色申告か確認できたら、次は実際の申告作業に取り掛かりましょう。

いずれの区分であっても、やるべき基本的な手順は共通しています。

まずは、1年分の領収書、請求書、銀行口座の明細などをすべて集めることから始めてください。

このとき、月ごとに書類を分けるだけでも、作業効率は格段に上がります。

期限ギリギリに作業を始めるとミスが起きやすくなるため、確定申告の準備はなるべく早めに取り掛かりましょう。

確定申告を流れを確認してスムーズに準備するために、以下の記事も役立ちますので併せて確認してみてください。

参考:【2026年最新版】個人事業主の確定申告完全ガイド|やり方と必要書類

よくある質問(FAQ)

 

以下に、青色申告や白色申告に関連したよくある質問について、まとめています。

気になる内容があれば確認しておきましょう。

Q. 開業届を出していれば自動的に青色申告になりますか?

A. いいえ、なりません。青色申告を行うには、開業届とは別に「所得税の青色申告承認申請書」を期限内に提出し、承認を受ける必要があります。申請がない場合は、自動的に白色申告として扱われます。

Q. 青色申告の承認が下りたとき、通知は届きますか?

A. 原則として、却下の通知がない限りは承認されたものとみなされます。そのため、承認の通知が届かないのが一般的です。不安な場合は、提出した申請書の控えを確認するか、税務署へ問い合わせるのが確実です。

Q. 過去の控えを失くしてしまったのですが、確認する方法はありますか?

A. e-Tax利用者はマイページで「申告の種類」を確認できます。紙で提出した場合は、管轄の税務署の窓口で「申告書等閲覧サービス」を利用することで、過去の申告内容や提出した書類の名称を確認できます。

Q. 収支内訳書を提出していたら、私は白色申告ですか?

A. 原則としてその通りです。収支内訳書は白色申告用の書類です。青色申告の場合は、青色申告決算書という名称の書類を提出します。控えに収支内訳書が含まれているなら、現在は白色申告者であると判断できます。

まとめ

 

自分がどちらの区分か正確に判断するには、まず過去の申請履歴や提出した書類の種類を確かめることが大切です。

ここで、現状を把握するための重要なポイントを改めて整理します。

  • 昨年の提出書類が「青色申告決算書」なら青色、「収支内訳書」なら白色
  • e-Tax利用者はマイページの「申告の種類」から現在の状況を確認可能
  • 手元に証拠となる書類がない場合は管轄の税務署へ直接問い合わせる

このように、客観的な記録をもとに判断すれば、自分が青色申告か白色申告かを確認できます。

早めに準備を整えて、余裕を持って確定申告を完了させましょう。

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でも、タックスナップを使うようになってからは、仕訳や確定申告の準備の負担がかなり軽くなりました。

一方で、こんな方は無理に使わなくてもOKです。

  • すでに使い慣れた会計ソフトがある
  • 自分で細かく帳簿管理がしたい
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