確定申告のシーズンが近づくと、「税務署に行くのは面倒」「できるだけ簡単に済ませたい」と考える方も多いでしょう。
そんな方におすすめなのが、e-Taxを活用したスマホでの確定申告です。
スマホだけで申告が完了すれば、スキマ時間で簡単に手続きができるためとても便利です。
しかし、「スマホで確定申告するには何が必要?」 「e-Taxのやり方が分からない」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
本記事では、確定申告をスマホで行う具体的な手順を分かりやすく解説します。
必要な準備や対応機種、e-Taxの使い方、スムーズに申告を終えるコツまで詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
本記事のポイント
- スマホで確定申告(e-Tax)を行う具体的な手順
- 確定申告をスマホで行うために必要なもの
- e-Taxのログイン方法と確定申告書の入力・送信の流れ
- 対応するスマホ機種や事前に確認すべきポイント
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スマホで確定申告(e-Tax)する手順・やり方を解説
e-Taxとは?
e-Tax(イータックス)とは、国税庁が提供するオンライン申告・納税システムです。
従来の紙の申告書を作成し、税務署へ提出する方法とは異なり、インターネットを通じて税務手続きを完了できます。
e-Taxを利用するメリット
e-Taxを利用することで、以下のようなメリットがあります。
- 税務署に行かなくても申告可能:自宅や職場から手続きが完了し、混雑を避けられる。
- 還付金の受け取りが早い:e-Taxで申告すると、還付金の振り込みが通常より早くなる(約3週間~1ヶ月程度)。
- 控除証明書の自動入力が可能:マイナポータルと連携することで、生命保険料控除やふるさと納税の情報が自動反映される。
- 電子納税が可能:クレジットカードやネットバンキングを利用して納税ができる。
- 24時間利用できる:税務署の開庁時間を気にせず、好きな時間に申告できる。
e-Taxの利用方法
e-Taxには、以下の2つの方法があります。
- マイナンバーカード方式(推奨)
- マイナンバーカードとNFC対応スマホを利用して申告する方法。
- セキュリティが高く、オンラインで完結する。
- ID・パスワード方式(暫定対応)
- 税務署で発行されたID・パスワードを使う方法。
- 2025年(令和7年)以降、廃止される可能性があるため、マイナンバーカード方式の利用が推奨される。
e-Taxを活用することで、確定申告をよりスムーズに進められるため、事前に必要な準備を整えておくことが重要です。
マイナンバーカード方式の流れと必要なもの
マイナンバーカード方式は、e-Taxを利用するための最も推奨される方法です。
ここでは、その流れと必要なものを詳しく解説します。
マイナンバーカード方式の流れ
- 事前準備
- マイナンバーカードを取得する(発行まで約1ヶ月かかるため早めに申請)。
- NFC対応のスマホ(iPhone8以降 / Android NFC搭載機種)を用意。
- 「マイナポータルアプリ」をスマホにインストール。
- e-Tax利用開始
- 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセス。
- 「作成開始」をタップし、申告する年度を選択。
- 「e-Taxで申告」を選び、マイナンバーカード方式を選択。
- マイナンバーカードでログイン
- スマホのNFC機能をオンにする。
- マイナンバーカードをスマホにかざして読み取る。
- パスワード(2種類)を入力
- 利用者証明用電子証明書(4桁)
- 署名用電子証明書(6~16桁)
- 確定申告書の作成
- 収入や控除の情報を入力(給与所得、医療費控除、ふるさと納税など)。
- マイナポータル連携で証明書を自動入力。
- 申告データを送信
- 入力内容を確認し、「送信」ボタンを押す。
- 送信完了後、「受付完了通知」をスクリーンショットで保存。
- 還付金・納税確認
- 還付金がある場合、通常1ヶ月以内に指定口座へ振り込まれる。
- 納税が必要な場合、クレジットカードや銀行振込で支払う。
マイナンバーカード方式で必要なもの
必要なもの | 説明 |
---|---|
マイナンバーカード | e-Taxログインと本人確認に必須 |
NFC対応スマホ | マイナンバーカードの読み取りに必要 |
マイナポータルアプリ | e-Taxと連携し、控除証明書の自動取得が可能 |
パスワード(2種類) | ①利用者証明用電子証明書(4桁) ②署名用電子証明書(6~16桁) |
マイナンバーカード方式を利用すれば、税務署に行かずにオンラインで簡単に確定申告が完了します。
事前に必要なものを準備し、スムーズに申告を進めましょう。
ID・パスワード方式の流れと必要なもの
ID・パスワード方式は、マイナンバーカードを持っていない人向けの方法です。
ただし、将来的には廃止される可能性があるため、可能な限りマイナンバーカード方式を利用することが推奨されます。
ID・パスワード方式の流れ
- 事前準備
- 税務署で「ID・パスワード方式の届出完了通知」を取得(対面での本人確認が必要)。
- e-Tax利用者識別番号(16桁)とパスワードを受け取る。
- e-Taxにログイン
- 「確定申告書等作成コーナー」にアクセス。
- 「作成開始」→「e-Taxで申告」を選択。
- 「ID・パスワード方式でログイン」を選択。
- 税務署で発行されたID(16桁)とパスワードを入力。
- 確定申告書の作成
- 収入や控除の情報を入力。
- マイナポータル連携は利用できないため、控除証明書は手動入力が必要。
- 申告データを送信
- 入力内容を確認し、「送信」ボタンを押す。
- 送信完了後、「受付完了通知」を保存。
- 還付金・納税確認
- 還付金がある場合、約1ヶ月後に指定口座へ振り込まれる。
- 納税が必要な場合、クレジットカードや銀行振込で支払う。
ID・パスワード方式で必要なもの
必要なもの | 説明 |
---|---|
税務署で発行されたID(16桁) | e-Taxログイン時に必要 |
パスワード(税務署で設定) | 申告データ送信時に使用 |
パソコンまたはスマホ | インターネット接続が必須 |
ID・パスワード方式の注意点
- 税務署での本人確認が必要(オンラインで取得は不可)。
- 控除証明書の自動入力ができないため、手入力が必要。
- 将来的に廃止予定のため、長期的に考えるとマイナンバーカード方式の取得が推奨される。
ID・パスワード方式はマイナンバーカードを取得していない人にとって便利な方法ですが、今後は利用できなくなる可能性があるため、マイナンバーカード方式への移行を検討しましょう。
公式サイト:国税庁 確定申告書作成コーナー
スマホだけで確定申告(e-Tax)はできる?対応端末の条件と確認方法を解説
結論から言うと、スマホだけで確定申告は可能です。
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用することで、書類作成からe-Tax送信まで、すべての手続きをスマホで完結できます。
しかし、利用には対応端末や事前準備が必要であり、一部の申告にはスマホでは対応できない場合もあります。
ここでは、スマホだけで確定申告を行うための条件・対応端末・注意点を詳しく解説します。
スマホだけで確定申告を行うための条件
スマホで確定申告をするためには、以下の条件を満たす必要があります。
マイナンバーカードを取得している
- e-Taxを利用するために必須です。
- 現時点では、ID・パスワード方式でも申告可能ですが、将来的に廃止予定のためマイナンバーカード方式が推奨されています。
NFC対応のスマホを使用する
- スマホでマイナンバーカードを読み取るために、NFC(近距離無線通信)機能が必要です。
- iPhone・Androidの対応機種は限られているため、事前に確認が必要です。(後述)
マイナポータルアプリをインストール
- マイナポータルアプリを通じてe-Taxにログインし、マイナンバーカードを認証します。
- App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)で無料ダウンロード可能です。
iPhone・Android端末の対応状況
確定申告をスマホで行うためには、NFC(近距離無線通信)機能が搭載されたスマホが必要です。
自分の端末が利用できるか確認しておきましょう。
iPhoneの対応状況
対応機種
- iPhone8以降(iOS16以上)
- 最新のiPhoneシリーズも問題なく対応
注意点
- iOSのバージョンが古い場合、アップデートが必要
Android端末の対応状況
対応機種
- NFC(FeliCa)対応のAndroidスマホ
注意点
- 一部の機種ではNFCが搭載されていても動作しないことがある
iPhone・Androidの対応表
項目 | iPhone | Android |
---|---|---|
対応OS | iOS16以上 | Android 12.0~15.0 |
NFC機能 | iPhone8以降対応 | NFC搭載機種 |
推奨ブラウザ | Safari | Google Chrome |
アプリの必要性 | マイナポータルアプリが必須 | 同様に必要 |
自分のスマホが対応しているか確認する方法
NFC機能があるか確認
基本的にはスマホの「設定」⇒「接続設定」⇒「NFC」で確認することができます。
※機種によって、確認する際の手順は異なる可能性があります。
マイナポータルアプリをインストールして試す
- インストール後、マイナンバーカードを読み取れるかチェック
- 読み取れない場合は、スマホがNFCに対応していない可能性あり
国税庁のサイトで最新の対応機種リストを確認
国税庁の確定申告書等作成コーナーにある、よくある質問の中に、対応している機種を確認できるリンクが掲載されています。
2025年2月10日時点で、マイナポータルアプリに対応しているAndroid端末のスマホ機種を確認することができます。
必要であれば、以下のリンクから、マイナポータルアプリに対応している機種かどうかを確認して下さい。
まとめ
スマホでの確定申告e-Taxは、税務署へ行く手間を省き、スキマ時間に申告を完了できる便利な方法です。
本記事では、スマホで確定申告を行う手順や、事前に準備するもの、スムーズに申告を進めるコツを詳しく解説しました。
スマホで確定申告をするためには、マイナンバーカード、NFC対応スマホ、マイナポータルアプリの準備が必要です。
また、マイナポータル連携を活用することで、控除証明書の自動入力が可能になり、入力ミスの防止にもつながります。
e-Taxの活用により、還付金の受け取りが早まり、24時間いつでも申告が可能という大きなメリットもあります。
ただし、画面が小さいスマホでは入力ミスが起きやすいため、送信前の確認は必須です。
簡単な確定申告であれば、スマホのみで十分に対応可能です。
まだマイナンバーカードを取得していない方は、早めに申請し、手軽でスムーズなスマホ確定申告を体験してみましょう!