自営業者(個人事業主)の場合、簡単にガソリンカードが作れないケースも少なくありません。
この記事では、クレジット審査なしの「法人ガソリンカード」についてご説明しています。
実際に当メディアの管理人も法人ガソリンカードを申し込み利用した経験があり、その経験も含めて記事を作成していますので、ETC協同組合の評判や口コミを調べたい方にも参考になると思います。
ETC協同組合の法人ガソリンカード
法人ガソリンカードは、ガソリン(軽油)給油専用のカードです。
法人ガソリンカードという名称から、利用できるのは法人だけで個人事業主は申し込むことができないとの誤解が生じかねませんが、個人事業主でも利用することが可能です。
この法人ガソリンカードは、ETC協同組合や高速情報協同組合などに資料請求をしてから手続きを行います。
私が実際にカードを作ったのはETC協同組合です。
ETC協同組合は、中小企業に対する多角的なアシスト、コスト削減・経営に役立つ情報提供、経営活動の促進などを目的としている事業協同組合です。
特に次のような法人や個人事業主の方が、法人ガソリンカードを利用しています。
- 法人設立後5年未満の会社
- 開業して間もない法人や個人事業者
上記のような法人や個人事業主の場合、ガソリンカードが作れないケースが多いです。
しかし法人ガソリンカードであれば「クレジット審査なし」のため、多くの法人や個人事業主が利用しています。
ETC協同組合の法人ガソリンカードのメリット
手数料・年会費が無料
法人ガソリンカードは、下記の通り無料で作ることができます。
- 手数料・・無料
- 年会費・・無料
便利なガソリンカードを、手数料無料で作れるのは大きなメリットです。
また、年会費も無料ですので、維持費も一切かかりません。
クレジット審査がない
法人ガソリンカードは「クレジット審査なし」です。
ただし、ETC協同組合による独自の審査は行われますので、申し込めば必ず作れる保証はありません。
それでも、これまでガソリンカードが作れずに困っていた方や、事業を始めて間もない事業主の方も作れる可能性が高いです。
会計処理や管理が楽
現金払いではなくカード決済ができるので、支払いがスムーズです。
また、領収書などが溜まって、後から会計処理に追われることもありません。
また、従業員がいる場合は、その都度ガソリン代を現金で渡す手間もかかりませんし、利用明細で利用した日時や車輌番号、利用したガソリンスタンドの情報がひと目で分かるので管理が楽になります。
複数枚のカード申込が可能
複数枚のガソリンカードを作ることができます。
従業員にカードを持たせたい場合など、状況に応じて必要な枚数を申し込みましょう。
全国の出光&昭和シェルで利用できる
ガソリンカードは、全国の出光&昭和シェルで利用することができます。
ガソリン価格については、全国平均価格より毎月末に算出(後決め方式)して決定されます。
全国統一価格ですので、どこのガソリンスタンドで給油しても同じ金額です。
ただし、高速道路での給油については例外です。
高速道路のサービスエリア等で給油する場合は、通常の料金と価格が異なる場合がありますのでご注意下さい。
ETC協同組合の法人ガソリンカードのデメリット
1万円の出資金が必要
法人ガソリンカードを作るには、ETC協同組合への加入が条件となっています。
そしてETC協同組合へ加入するためには、出資金1万円が必要です。
ただし、この1万円という金額は、純粋な支出ではなく預け金となります。
ですから、将来ガソリンカードが不要になってETC協同組合を脱退するときには返金されます。
クレジット機能がない
法人ガソリンカードには、クレジット機能がありません。
「クレジット審査なし」のカードですから、これは仕方がありませんね。
ガソリンカードで後払いができるだけでも、利用する価値があります。
ETC機能がない
純粋なガソリンカードですので、ETC機能は付いていません。
ただし、ETC協同組合はその名称の通り、法人向けのETC専用カードも取り扱っています。
ETCも利用したい場合は、ガソリンカードとは別に手続きが必要です。
法人向けのETC専用カードも、ガソリンカードと同様に「クレジット審査なし」で個人事業主も利用可能です。
両方のカードを作っても出資金は1万円と変わりませんので、必要であればガソリンカードと合わせて手続きされるようお勧めします。
なお、ETC協同組合の法人向けETC専用カードは、ガソリンカードと違って下記の費用がかかります。
- カード作成時の手数料・・880円(税込)/1枚
- 年間手数料・・880円(税込)/1枚(年1回)
- 走行金額に対して5%の手数料
それでも利用する時間帯によっては30%の割引が適用されるので、高速道路を利用する機会があれば合わせて作ることも検討できます。
ETC協同組合ガソリンカードの申込手順
ETC協同組合ガソリンカードの申込手順についてご紹介します。
私は、実際にETC協同組合ガソリンカードを申し込み利用した経験があります。
その経験に基づいて、手続きの手順や必要書類などの情報をまとめています。
資料請求フォームに必要事項を入力
はじめに、ETC協同組合の法人ガソリンカードのサイトへ移動して、資料請求フォーム に必要事項を入力します。
- 会社名
- 担当者名
- 住所
- 電話番号
1人で事業を営んでいる個人事業主の場合、会社名は屋号もしくは本人の名前、担当者名も本人の名前を入力します。
入力から送信まで数分程度しかかかりませんので、すぐに手続きが出来ますよ。
添付書類を返送
手続き後、2~3日ほどで資料請求した書類が届きます。
書類の中身は次の通りです。
- 組合加入申込書 兼 ETCカード・燃料カード共通申込書
- 預金口座振替依頼書・自動払込利用申込書
- 返信用封筒
- その他(必要書類の説明や書き方など)
書き方や書類不備の注意点などが丁寧に説明されていますので、そのとおりに必要事項を記入して、同封されている返信用封筒で返送します。
また返送する際に、添付書類を同封する必要があります。
法人と個人事業主は、それぞれ次の書類が必要です。
法人の場合
- 履歴事項全部証明書(コピー可3ヶ月以内)
- 代表者運転免許証等の身分証明書(コピー)
- カード登録用の車検証(コピー)
個人事業主の場合
- 確定申告の写し(コピー)
- 代表者運転免許証等の身分証明書(コピー)
- カード登録用の車検証(コピー)
出資金の入金
出資金の振込先については、送られてくる書類に振込先口座の情報が書かれていますので、その口座に出資金1万円を入金します。
出資金の入金確認後に、ガソリンカードが届くまでの日数について電話で連絡が入ります。
私の場合は、約2ヶ月ほどかかるとの連絡を受けました。
ETCカードの場合は、出資金の入金確認後、最短3日で発送されますが、ガソリンカードの方は時間がかかる可能性が高いですので、必要であれば早めの資料請求をお勧め致します。
ガソリンカードを利用した翌月に請求書・ご利用明細表が届きます。
やはり現金払いと比べると支払いもスムーズにできますし、1枚の明細表に情報がまとめられているので管理がしやすいですね。
まとめ
ETC協同組合の法人ガソリンカードは、個人事業主でも利用できる便利なガソリンカードです。
永年無料で利用できるため、多くの法人や個人事業主が利用しています。
資料請求も数分程度で完了しますので、ガソリンカードを利用したい場合はETC協同組合のサイトでお手続き下さい。
また、先程ご説明した通りETCカードも利用したい場合は、別に資料請求が必要です。
必要であれば、下記のリンクからETCカードも手続きができます。