ブログで収入を得ている方は、経費計上することで所得を減らすことができ節税に繋がります。
今回の記事では、ブログで経費にできる主な項目や具体例について取り上げています。
記事の内容をチェックしていただき、経費計上できる費目があるかどうかを確認していただきたいと思います。
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ブログの経費とは?
ブログ運営における経費とは、収益を上げるために必要な費用のことを指します。
経費を正しく理解し、適切に計上することで税負担を軽減できるため、基本的な知識を身につけることが重要です。
これから、一般的なブログの経費項目を取り上げ詳しくご説明していきます。
ブログの経費一覧表
以下は、ブログ運営において経費計上できる一般的な費目の一覧表です。
この表は、ブロガーが運営コストを管理し、税負担を適切に管理するのに役立つものです。
なお、ご説明している勘定科目は、経費項目に対して一般的に使用されるものであり、絶対にこの勘定科目を使用しなければ経費として認められないわけではありません。
注意が必要な点としては、原則として一度使用した勘定科目は継続して使用する必要があることや、なんでも雑費として処理してしまうと、ちゃんと経理処理しているのか疑われるリスクも高くなります。
可能な範囲で、正しい勘定科目を使用することを心がけましょう。
経費項目 | 説明 | 勘定科目 |
---|---|---|
パソコン購入費 | ブログ執筆に必要なパソコン等の購入費用 | 消耗品費・工具器具備品 |
インターネット利用料 | ブログの運営に必要なインターネット接続料金 | 通信費 |
ドメイン料 | ブログのドメイン名登録および維持に関わる費用 | 通信費 |
サーバー料金 | ブログホスティングのためのサーバー使用料 | 通信費 |
外注ライター費用 | コンテンツ作成のための外部ライターへの支払い | 外注費 |
広告費 | ブログのプロモーションや広告掲載のための費用 | 広告宣伝費 |
交通費 | ブログ取材などで発生する交通費 | 旅費交通費 |
セミナー参加費 | ブログ運営スキル向上のためのセミナー参加費 | 研修費 |
書籍購入費 | ブログの参考となる書籍の購入費用 | 新聞図書費 |
ブログ関連のツールの利用料金 | ブログ作成やSEO対策等に利用するサービス料金 | 通信費 |
これらの経費項目は、ブログ運営に直接的または間接的に関連しており、適切な管理と記録を通じて税負担を効果的に軽減することが可能です。
以下に幾つかの経費項目に関して、詳しく取り上げたいと思います。
経費項目の詳細
パソコン等の購入費
ブログ執筆やサイト管理に不可欠なパソコンやパソコン関連商品の購入費は、経費として全額計上が可能です。
たとえば、ノートパソコンを80,000円で購入した場合、この全額をその年度の経費として計上できます。
勘定科目は、消耗品費です。
注意が必要な点は、消耗品費として全額経費計上できるのは、10万円未満の場合です。
10万円以上のバソコンについては、原則資産計上することになりますので、購入して使用を始めた年度に全額を経費にすることはできません。
耐用年数に基づき、減価償却することになります。
ただし、青色申告をしている場合は、「少額減価償却資産の特例」が使えるため、30万円未満のパソコンであれば、全額を経費計上できます。
参考:国税庁 No.5408 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例
パソコンを経費計上する際に使用する勘定科目や仕訳例、付属品を一緒に購入した場合の処理などについて確認したい場合は下記の記事も参考にして下さい。
参考記事:パソコンを購入した時の勘定科目と仕訳例【ポイントは10万円】
インターネット利用料
ブログ運営にはインターネットへのアクセスが必要不可欠です。
月々のインターネット使用料は、ブログ運営の直接的なコストとして認められます。
例えば、月額4,000円のインターネット契約であれば、年間48,000円が経費として計上できます。
ただし、注意が必要な点は、インターネットを仕事以外でも利用している場合や、自分以外の家族も利用しているようなケースです。
このような場合は、基本的に全額を経費とすることは難しいです。
インターネット料金を経費計上する際の考え方や勘定科目、仕訳例については次の記事で確認できます。
参考記事:【経費】インターネット料金(ネット代)の勘定科目と仕訳について
書籍等の購入費用
記事作成のためのリサーチや専門知識習得に購入した書籍や資料の費用も、経費として認められます。
例えば、ブログ記事の書き方や特定分野の情報発信をするために専門書籍等を購入するようなケースです。
本や電子書籍等の勘定科目や仕訳例については次の記事が参考になります。
広告にかかる費用
ブログ収入を得るために必要な、広告運用費やマーケティング費用は経費として認められます。
例えば、Google AdWordsやFacebook広告などで発生した費用は、ブログの収益向上を目的とした正当な経費として認められ、実際にかかった費用を計上できます。
また、ブログからの広告収入自体は、売上であり経費ではありませんが、ASPによっては振込の際に手数料を差し引いて入金するケースがあります。
例えば、A8netの場合、振込手数料分が差し引かれて売上が入金されます。
振込先の銀行や入金金額によって、66円~660円の費用がかかるため、この金額については必要経費として計上することが可能です。
使用する勘定科目は、支払手数料です。
アフィリエイト報酬に関する勘定科目や仕訳については、次の記事で詳しくご説明していますので参考にして下さい。
参考記事:【ブログ】アフィリエイト(ASP)による広告収入の勘定科目と仕訳例
記事執筆やデザイン作業の外注費用
記事の執筆やデザイン作業を外部に委託した場合の支払いも、経費として計上できます。
例えば、クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどで記事の執筆やデザイン作業を外注するようなケースです。
ブログ作成・分析ツールの利用料
ブログ作成にあたって、ChatGPTやAdobeなどのサービスを利用している場合は経費計上することができます。
また、ブログのパフォーマンスを監視し、訪問者の動向や興味を分析するために必要なツールの利用料なども経費として計上できます。
私はGRCという有料の検索順位チェックツールを利用しています。
GRCは、ウェブサイトの日々の検索順位を調査、記録するSEO対策の基本ツールです。
機能制限付きであれば無料で利用できますが、私のように有料プランに加入している場合は、経費計上することが可能です。
公式ページ:検索順位チェックツールGRC
これらの経費は、ブログ運営において実際に発生した費用に基づき、正確に記録し計上する必要があります。
適切な経費計上と確定申告を行うことで、ブロガーは税負担を軽減することができます。
ブログの経費や確定申告に関するよくある質問
個人事業主ですが赤字になる場合でも確定申告したほうがいい?
青色申告をしている個人事業主は、確定申告したほうが税金面でお得になります。
個人事業主が青色申告制度を選択している場合、最大3年間にわたり各年分の所得から差し引ける純損失の繰越しや、前年も青色申告をしていれば前年分の所得に繰り戻して控除することで、税金の還付が受けられる繰戻しの利用が可能です。
詳細は、国税庁のサイトで確認できます。
収入が20万円以下でも確定申告は必要?
会社員か個人事業主かにより結論が異なります。
会社員が副業でブログ運営をしている場合、給与所得および退職所得以外の所得金額の合計額が20万円以下であれば、確定申告は不要です。
しかし、20万円を超えていれば確定申告が必要となります。
参考:国税庁 No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
この20万円というのは、収入から経費を差し引いた後の所得を意味しています。
一方で、個人事業主が主要な事業以外にブログ収入を得ている場合、20万円を超えているかどうかに関わらず申告が必要です。
ブログの広告収入は雑所得ですか?
ブログによる広告収入は、雑所得か事業所得に区分されます。
例えば、会社員が副業でブログ運営をしており、そこから得られる広告収入があれば、基本的には「雑所得」として扱われます。
アフィリエイトで生計を立てている人や、事業に該当する規模で継続的にアフィリエイト所得を得ている人などは、事業所得に該当すると考えられます。
ブログによる広告収入の、雑所得と事業所得の違いに関する詳細を確認したい場合は、次の記事が参考になります。
まとめ:ブログの経費とは?主な費目の一覧表や具体例
今回の記事では、ブログで経費計上できる主な項目や具体例についてご紹介しました。
ブログにかかる経費をもれなく計上することで、税負担を軽減することができます。
適切な経費の計上と確定申告を行う点で、記事の内容が参考になれば幸いです。