e-Taxで確定申告をするメリットは多いです。
多少のデメリットを考慮しても、e-Taxの利用を検討する価値はあります。
この記事では、e-Taxで確定申告をするメリットとデメリットを具体的に取り上げています。
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e-Taxで確定申告をするメリット
65万円の青色申告特別控除が受けられる
e-Taxで確定申告をするメリットとして最初に取り上げたいのは、65万円の青色申告特別控除についてです。
これまで、青色申告特別控除は65万円でしたが、2020年分(令和2年)以降については青色申告特別控除の金額は65万円⇒55万円に変更になります。
因みに、10万円の青色申告特別控除の金額はそのままです。
55万円に変わるという事は、差額の10万円分所得が増えることになり、その分所得税や住民税、国民健康保険税などの金額が上がることになります。
確定申告の手続きを税務署で行ったり、申告書を郵送で送ったりすると、55万円の控除しか受けられませんが、e-Taxによる電子申告をすることで65万円の控除を維持することが可能になります。
節税の面で考えると、65万円の青色申告特別控除を受けている方は、e-Taxによる電子申告がお勧めです。
24時間自宅で手続きできる
自宅に居ながら都合の良い時間に、申告の手続きができるのもメリットです。
確定申告の時期に、直接税務署に出向いて手続きをした経験のある方であれば分かると思いますが、かなり混雑しておりピークの時は何時間も待たされることも珍しくありません。
税務署では、基本的に平日の午前8時30分~午後5時までしか対応して貰えません。
しかも、確定申告の期間はインフルエンザが流行する時期と重なります。
2020年は新型コロナウイルスも流行しましたから、出来れば人混みを避けて手続きしたいと考える人も多いでしょう。
その点、e-Taxでの確定申告であれば、24時間自宅で都合の良いときに手続きができるので大変便利です。
納税も便利
e-Taxでの確定申告であれば、納税の手続きもネットで行うことができるので便利です。
ダイレクト納付による手続き
ダイレクト納付は、事前に税務署で手続きをしておく必要はありますが、e-Taxでの申告後、簡単な操作で即時もしくは期日を指定して納税することができます。
インターネットバンキングによる電子納税
インターネットバンキング等を利用して納付する方法としては、次の2通りの方法があります。
- 登録方式
- 入力方式
登録方式と入力方式の違いは、e-Taxに納付情報データの登録を行うかどうかです。
登録方式は、事前にデータ登録を行って、納付情報等に対応する納付区分番号を取得して納税します。
入力方式は、データ登録はせずに、自分で納付目的コードを作成して納税を行います。
ダイレクト納付手続き及び、インターネットバンキングによる手続きの詳細は、e-Taxのサイトで確認することができます。
参考:e-Tax 電子納税手続
クレジットカードによる納付
クレジットカードを利用した納税も、簡単に行うことができます。
クレジットカードによる納付は、国税庁長官が指定した納付受託者(トヨタファイナンス株式会社)に対して立替払いを委託する形で行います。
納付税額が1円~10,000円の間であれば、76円(消費税別)の決済手数料がかかります。
1万円以上の納税額については、下記のように手数料が加算されていきます。
- 10,001円~76円+76円=152円
- 20,001円~76円+76円+76円=228円
- 30,001円~76円+76円+76円+76円=304円
要は1万円を超えるごとに、76円の手数料が加算されていくことになるわけです。
このようにクレジットカード納付を利用すると、納付額に応じて手数料はかかりますが、クレジットカード納付をすればカードのポイントを貯めることができるので、上記の手数料を考慮した上でお得にポイントが貯められるようなら利用を検討することができます。
クレジットカードを利用した納付の詳細は、国税庁のサイトで確認することができます。
還付も早い
税金の還付がある場合、e-Taxによる申告の方が他の方法による申告よりも還付が速いです。
通常であれば、還付は1カ月~1カ月半ほどかかりますが、e-Taxによる申告であれば3週間程度で振り込まれます。
e-Taxで確定申告するデメリット
事前の準備が必要
e-Taxによる確定申告をするには、事前に準備が必要です。
下記の2つの方法を選択することができますが、どちらを選択するかによって準備するものが異なります。
- マイナンバーカード方式
- ID・パスワード方式
マイナンバーカード方式の場合は、マイナンバーカードとICカードリーダライタが必要で、ICカードリーダライタは自分で購入しないといけないので、多少の費用がかかります。
また、ID・パスワード方式の場合は、税務署でIDとパスワードの発行手続きが必要となります。
どちらを選択するにしても、事前の準備が必要ですが、準備に際しては下記の記事が参考になると思いますので、必要であれば確認していただければと思います。
参考:マイナンバーカードのメリットと作り方【e-Tax(電子申告)にも必要】
e-Taxに対応していない会計ソフトは再入力が必要
現在使っている会計ソフトが、e-Taxに対応していなければ、決算書や確定申告書の情報をe-Taxのサイトで再入力する必要があります。
これまで、手書きで確定申告書を作成していた方は、手書きの作業がe-Taxによる入力作業に変わります。
パソコン操作に慣れていない場合は、e-Taxによる手続きが面倒に感じるかも知れません。
いずれにしても、e-Taxによる確定申告をする場合、事前の準備やデータの再入力などで多少の手間がかかる可能性があることは覚えておきましょう。
まとめ
e-Taxで確定申告するメリット
- 65万円の青色申告特別控除が受けられる
- 24時間自宅で手続きできる
- 納税の手続きもネットで完結
- 還付金の振り込みも早い
e-Taxで確定申告するデメリット
- 事前の準備が必要
- マイナンバーカード方式は、ICカードリーダライタの購入代金がかかる
- 会計ソフトがe-Taxに対応していないと、再入力の手間がかかる
ご説明してきましたように、e-Taxによる確定申告にはメリットが多いです。
特に、65万円の青色申告特別控除を受けたい場合は、e-Taxの利用をお勧めしたいと思います。
e-Taxによる確定申告をする場合、事前の準備は不可欠ですが、e-Taxに連動したクラウド会計ソフトや会計アプリを利用すれば、再入力の手間を省くことができるのでとても便利です。
今年から、e-Taxによる確定申告を検討してみては如何でしょうか?