私が真剣に税金や節税の勉強を始めたのは、「国民健康保険料を少しでも安くできないか」と考えたことがきっかけでした。
個人事業主やフリーランスの方でしたら、私のように「国民健康保険料が高い!」と感じたことのある方も少なくないと思います。
そこでこの記事では、国民健康保険料を安くするためにできることをご説明しています。
少しでも、国民健康保険料を安くするために参考になれば幸いです。
国民健康保険料は自治体によって異なる
国民健康保険料については、お住まいの地域によってかなりの差が生じる可能性があります。
ですから、詳細な金額について確認したい場合は、最寄りの市役所などでお尋ねになるようお勧めしたいと思います。
この記事で取り上げる内容は、国民健康保険料を安くするための基本的な内容や、国民健康保険料を支払わなくてもいい方法について解説しています。
ご紹介する方法を利用できるかどうか、確認していただければと思います。
国民健康保険料を安くする方法
所得を減らす(経費を増やす)
国民健康保険料は、所得金額に基づいて計算されます。
この所得金額を減らすことができれば、国民健康保険料も安くなります。
所得は、売上から経費を差し引いて計算します。
経費を多く計上することで、所得金額を低く抑えて保険料も安くできます。
ですから、経費の計上漏れがないように注意したり、毎月支払っているもので経費になる可能性がないか確認してみて下さい。
特に、家事費として支払っている支出の一部を、経費計上できるかどうかを確かめてみることをお勧めします。
例えば、自宅で仕事をしている場合は、家賃代や光熱費、通信費などの一部を経費計上することが可能です。
わざわざ不必要に経費を増やすのはお勧めできませんが、経費の計上漏れがあればその分所得が高くなり保険料も上がります。
経費に関する理解を深める事で、保険料を安くすることを心掛けましょう。
国民健康保険料と経費の関係を、下記の記事でも詳しくご説明していますので参考にしてみて下さい。
参考記事:必要経費を漏れなく計上して国民健康保険料を安くしよう
健康保険の扶養に入る
健康保険の扶養に入れるかどうかを、確認するのもお勧めです。
もし、扶養に入れる条件を満たしていたら、国民健康保険料を支払う必要はありませんから、これが保険料の点では一番お得な方法です。
下記の記事では、家族や親族が加入している健康保険の扶養に入れる、被扶養者の範囲や同居や別居している場合の条件面での違いについてご説明しています。
参考記事:国民健康保険料を安くする方法【健康保険の扶養に入れるか確認しよう】
引越し先の保険料を比較する
記事の最初の副見出しのところで、国民健康保険料は自治体によって異なる点に触れました。
ですから、他県に引越しする予定があって、引越し先に複数の候補があるような場合、それぞれの地域の保険料も比較した上で条件の良い地域を選択して保険料を安くすることもできます。
因みに、年収400万(単身・介護保険未加入)の場合、保険料が最大で約345,000円の差が生じます。
地域によっては保険料にかなりの開きがあるので、引越しの予定がある場合は事前に確認してみることをお勧めしたいと思います。
国民健康保険組合に加入する
国民健康保険料を安くできる方法としては、国民健康保険組合に加入することも考えられます。
国民健康保険組合とは、特定の事業(医師・薬剤師・建設など)に従事している人(300名以上)で構成されています。
国民健康保険は所得に応じて高くなるのに対して、国民健康保険組合の場合は所得には関係なく、一定の金額が設定されていることが多いので、保険料を安くできる可能性があります。
ただし、特定の業種でなければ加入することができませんし、家族構成や収入金額によっては国民健康保険の方が安くなる場合もありますのでご注意下さい。
パートやアルバイトの副業をする
個人事業主が保険料を節約する点で、パートやアルバイトの副業をするという方法もあります。
副業の収入が増えれば、総所得金額は増加するので保険料も増えると思うかも知れません。
ですが実際は、一定の条件を満たした副業の働き方をすることで、保険料を大幅に安くできます。
しかも、国民健康保険ではなく健康保険に加入できます。
個人事業主でも、一定の条件を満たした副業の働き方をすれば、保険料が安くなるだけでなく保障が充実している健康保険に加入することが可能です。
その点について下記の記事で詳しくご説明していますので、参考にしていただければと思います。
参考記事:個人事業主が副業(パート・アルバイト)すれば健康保険や厚生年金にお得に加入できる
最後に
国民健康保険料は、個人事業主にとって高額なイメージがありますが、国民健康保険料を安くする方法は意外に多くあります。
ご紹介した方法が全てではありませんが、国民健康保険料を少しでも安くするために、この記事の情報が参考になれば幸いです。