この記事では、一般用の青色申告決算書(4ページ目)の貸借対照表についてご説明しています。
最後までご覧いただくと、貸借対照表の見方・書き方・損益計算書との違いを確認できます。
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貸借対照表(資産負債調)とは
貸借対照表とは、事業活動を行う上で必要な資金をどのように調達しているか、そのお金を運用してどのように事業を行っているのかをまとめたものです。
読み方は、貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)で、別名資産負債調(しさんふさいしらべ)とも言います。
また、バランスシート(B/S)とも表現されます。
貸借対照表の左側は資産、右側には負債と元入金(もといれきん)に関する数字が記されています。
元入金は、事業主が開業の際に用意した開業資金や準備金などの元手のことです。
貸借対照表の特徴は、資産の合計金額と負債+元入金の合計金額が同じになることです。
- 資産=負債+元入金
仮に合計金額が合わなければ、貸借対照表を作成する過程で記入ミスや記入漏れなどの可能性があり、その原因を探す必要があります。
個人事業主やフリーランスの方で、65万円の青色申告特別控除を受けるためには、貸借対照表を作成する必要があります。
青色申告決算書には、貸借対照表と損益計算書があります。
貸借対照表は今見てきた通り、資産・負債・元入金などの情報がまとめられており、一定の時点における事業の財政状態を把握することができます。
一方で、青色申告決算書の1ページにある損益計算書には、売り上げや経費に関する情報がまとめられており、当期の事業に関する経営成績について知ることができます。
貸借対照表と損益計算書について理解する上で、簿記の基本的な知識を学ぶことにはメリットがあります。
下記の記事も合わせて読まれると、貸借対照表と損益計算書の特徴や違いについての理解が深まると思います。
貸借対照表の見方
貸借対照表は、下記の3つに分けられます。
- 資産の部
- 負債・資本の部
- 製造原価の計算
それぞれの内容について、掘り下げて見ていきたいと思います。
①資産の部
貸借対照表の資産の部には、決算の時点で保有している資産の情報が記録されます。
科目ごとに、1月1日(期首)時点の資産の金額と、12月31日(期末)時点の資産の金額を記入することにより、当期中の資産の推移を把握できます。
資産の部に、事業主貸の勘定科目が表示されていますが、事業主貸は資産の科目ではありません。
事業主貸は、個人事業主が事業のお金を私用(プライベート)で使った場合に用いる勘定科目です。
②負債・資本の部
貸借対照表の負債・資本の部には、決算時の負債や元入金の情報が記録されます。
負債・資本の部も資産の部と同様に、1月1日(期首)時点と12月31日(期末)時点の情報が記録されるので、負債の推移を把握できます。
ちなみに、元入金については期首から期末までの間、数字は変化しません。
決算時に、下記の計算をすることで、来期首の元入金を計算します。
- 当期の元入金+青色申告特別控除前の所得金額+事業主借-事業主貸
負債・資本の部に表示されている事業主借の科目は、個人のお金を事業用の口座に預け入れたり、個人のお金で事業に関連する支払いをした場合などに使用する勘定科目です。
③製造原価の計算
製造原価の計算とは、損益計算書の売上原価の項目にある、仕入金額(製品製造原価)の内訳です。
貸借対照表と同じページに記入箇所がありますが、貸借対照表の一部ではありません。
製造業を営んでいる場合は、この製造原価の計算にある項目に材料費・労務費・その他の経費の金額を記入して、原価の計算をします。
貸借対照表の書き方
基本的には、帳簿の期首・期末残高を該当する科目に記入していきます。
科目によっては、損益計算書の内訳表から転記するものもあります。
重要な点ですので再度取り上げたいのですが、貸借対照表の資産の部の合計金額と負債・資本の部の合計金額は一致する必要があります。
もし合計金額が一致しなければ、記入漏れや記入ミスがないかを確認しなければいけません。
正確に処理されていれば、貸借対照表はバランスシート(B/S)とも表現される通り、資産と負債・資本は必ずバランスすることになるからです。
最後に
会計処理や確定申告の準備の手間を削減するのに役立つのが、会計ソフトや会計アプリです。
銀行口座やクレジットカードのデータを自動で取り込んでくれますし、青色申告決算書の数字も自動で作成されますので、会計処理にかける時間を大幅に削減できます。
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