この記事では、クレジット売掛金の勘定科目についてご説明しています。
クレジット売掛金と売掛金の違いや、クレジット売掛金の仕訳例を確認できます。
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クレジット売掛金とは?
クレジット売掛金とは、商品を売り上げた際に顧客がクレジットで決済した場合に使用する勘定科目です。
後から売上金を受け取る権利を意味しますので、貸借対照表の資産に属する科目です。
貸借対照表の流動資産に記入しますが、貸借対照表への記載の際は、クレジット売掛金としてではなく、売掛金に含めて処理することになります。
売掛金との違い
クレジット売掛金と売掛金の勘定科目の違いですが、債権先が異なります。
売掛金については、商品を販売した相手から直接代金の支払いを受けます。
一方で、クレジット売掛金については、売上代金を購入者から直接受け取るわけではありません。
クレジット会社から、後日手数料を差し引いた金額が入金されることになります。
このように、売掛金は販売先に対する債権ですが、クレジット売掛金はクレジット会社に対する債権という違いがありますので、その状況に応じて勘定科目を使い分ける必要があります。
クレジット売掛金の仕訳例
●8万円の商品をクレジット決済により販売した。尚、クレジット会社に対する手数料は4%とする。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| クレジット売掛金 | 76,800 | 売上 | 80,000 |
| 支払手数料 | 3,200 |
クレジット会社に対する手数料分を差し引いて、クレジット売掛金とします。
●翌月にクレジット会社から入金があった。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 76,800 | クレジット売掛金 | 76,800 |
このように、クレジット売掛金を使った仕訳を切る場合、原則は販売時にクレジット会社への手数料を費用計上します。
ただし、手数料を計上するタイミングについては、販売時だけでなく売上を回収するタイミングで計上することも可能です。
その場合、仕訳は次のようになります。
| 日時 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 販売時 | クレジット売掛金 | 80,000 | 売上 | 80,000 |
| 回収時 | 普通預金 | 76,800 | クレジット売掛金 | 80,000 |
| 支払手数料 | 3,200 |
販売時にクレジット売掛金を一旦全額計上しますが、クレジット売掛金が普通預金に振り込まれるタイミングで、クレジット会社への手数料を費用計上することになります。
まとめ
今回の記事では、クレジット売掛金の勘定科目と仕訳について取り上げました。
売掛金とクレジット売掛金の違いについては次の通りです。
- 売掛金・・売り上げた相手から直接支払いを受ける
- クレジット売掛金・・クレジット会社を通じて売上の支払いを受ける
クレジット売掛金の場合は、売掛金と違ってクレジット会社に対する手数料が発生しますので、仕訳の際はご注意下さい。