JTCファクタリングの評判は?口コミと手数料・審査の流れや注意点を解説

急な資金需要が発生した際、頼りになる資金調達方法の一つがファクタリングです。

中でも「JTC」という会社名を耳にしたものの、実際の評判はどうなのか、信頼できる会社なのか、と疑問に思っている経営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、JTCのファクタリングに関する利用者のリアルな口コミを基に、サービスの実態を深く掘り下げていきます。

手数料や審査のポイント、メリット・デメリットまでを網羅的に解説しますので、自社にとって最適な選択なのかを判断する一助となれば幸いです。

 

本記事のポイント

  • JTCファクタリングの利用者が語るリアルな評判や口コミ
  • 手数料や入金スピードといった具体的なサービス内容
  • 契約前に知っておくべきメリットとデメリット
  • 自社の状況にJTCが適しているかを見極めるポイント


このセクションでは、JTCがどのような会社で、どんなサービスを提供しているのか、客観的な事実に基づいて解説します。

ファクタリング会社を選ぶ上で最も基本となる、信頼性やサービスの特徴をまず把握しましょう。

他社との比較や、法人・個人事業主での利用条件の違いなど、契約前に知っておくべき重要な情報をまとめています。

会社概要とサービス内容

 

株式会社JTCは、2013年に設立されたファクタリング専門の企業です。

愛知県名古屋市に本社を構え、東京と大阪にも営業所を展開し、全国の中小企業を対象にサービスを提供しています。

 

株式会社JTC 会社概要・サービス内容
会社名 株式会社JTC
設立 2013年6月
代表者 代表取締役 奥村 淳司
資本金 8,000万円
所在地 本社: 愛知県名古屋市中区錦2-17-28 CK15伏見ビル5F
営業所: 東京、大阪
認証 情報セキュリティ国際規格「ISO27001」
契約形態 2社間ファクタリング / 3社間ファクタリング
手数料 1.2% ~ 10%(3社間: 1.2%~ / 2社間: 1.5%~)
買取可能額 100万円 ~ 上限なし
入金スピード 最短1日
利用対象 ・年商7,000万円以上の法人
・売掛先の承諾を得られる個人事業主
営業時間 8:30 〜 21:00(土日含む)

 

信頼性の高い事業実績

 

JTCは、これまでに取扱件数1万件以上、取扱金額500億円を超える豊富な実績を誇ります。これは、多くの経営者から信頼されてきた証左と考えられます。

さらに、情報セキュリティの国際認証規格である「ISO27001」を取得している点も、企業の重要な情報を扱う上で高い安心材料となります。

資本金も8,000万円と、業界内では比較的しっかりとした経営基盤を持つ会社です。

 

提供しているファクタリングサービス

 

JTCが提供する主なサービスは、売掛債権を売却して資金化するファクタリングです。契約形態は、以下の2種類に対応しています。

2社間ファクタリング

利用者とJTCの2社間で契約する方法です。売掛先の承諾が不要なため、取引先に知られることなく資金調達を進められます。

スピーディーな資金化が可能ですが、手数料は3社間よりも高くなる傾向があります。

3社間ファクタリング

利用者、JTC、そして売掛先の3社で契約する方法です。

売掛先の承諾が必要になりますが、ファクタリング会社にとって未回収リスクが低減するため、手数料を安く抑えられるのが特徴です。

このように、利用者の状況やニーズに応じて契約方法を選択できる体制が整っています。

 

 

JTCファクタリングのメリットとデメリット

 

JTCの利用を検討する際は、良い点だけでなく注意すべき点も理解しておくことが大切です。

ここでは、JTCのメリットとデメリットを具体的に解説します。

 

JTCを利用する5つのメリット

 

JTCには、主に以下のようなメリットが挙げられます。

①信頼性と実績

前述の通り、10年以上の運営実績とISO認証は、安心して取引できる大きな裏付けとなります。

②最短即日の入金スピード

必要書類が揃っていれば、申し込みから最短1日で入金が可能です。緊急の資金需要にも対応できるスピード感は魅力です。

③土日も営業

平日は多忙な経営者のために、土日も営業しています。週末に相談や契約を進められるのは、他の多くのファクタリング会社にはない利点です。

④経営コンサルティング

JTCは資金調達の支援だけでなく、経営コンサルティングも手掛けています。なぜ資金繰りが悪化したのか、根本的な原因の改善に向けたアドバイスも期待できます。

⑤高額債権に対応

買取額の上限を設けていないため、数千万円単位の大きな資金調達にも対応可能です。

 

契約前に知っておきたい3つのデメリット

 

一方で、利用を検討する際には以下の点に注意が必要です。

①利用条件のハードル

JTCのファクタリングは「年商7,000万円以上」「買取額100万円以上」という条件があります。

そのため、事業規模が比較的小さい会社や、100万円未満の少額資金を希望する場合には利用できません。

②個人事業主の利用制限

個人事業主が利用する場合、必ず取引先(売掛先)の承諾を得る「3社間ファクタリング」での契約が必須となります。

取引先に知られずに資金調達をしたい個人事業主には不向きです。

③初回契約は対面が必須

オンラインで完結するサービスが増える中、JTCでは初回契約時に原則として対面での面談が必要です。

手間と感じる場合もありますが、直接会って説明を受けられる安心感につながる側面もあります。

 

他社との違いを比較してわかるJTCの強み

 

数あるファクタリング会社の中で、JTCが特に強みとしているのは「信頼性」と「対面での手厚いサポート」です。

まず、手数料の安さをアピールする会社は多いですが、JTCのようにISO認証の取得や10年以上の豊富な実績を明確に示している会社は多くありません。

特に高額な売掛債権を扱う場合、手数料率のわずかな差よりも、倒産リスクがなく、情報を適切に管理してくれるという信頼性の方が重要になるケースがあります。

また、土日営業や全国への出張対応(交通費は利用者負担)を行っている点も、JTCならではの強みです。

オンライン完結の手軽さも一つの価値ですが、JTCはあえて対面でのコミュニケーションを重視し、利用者の不安を取り除きながら手続きを進めるスタイルを貫いています。

資金繰りの悩みだけでなく、経営全体の相談にも乗れるコンサルティング力も、他社との大きな差別化要因と言えます。

 

個人事業主と法人の利用における違いと注意点

 

JTCのファクタリングサービスは、法人と個人事業主のどちらも利用対象としていますが、その条件には明確な違いがあります。

 

法人の場合

 

法人が利用する場合の主な条件は、年商が7,000万円以上であることです。

この基準をクリアしていれば、赤字決算や税金滞納といった状況でも審査の対象となります。

契約形態は、取引先に知られずに進められる2社間ファクタリングと、手数料の安い3社間ファクタリングから選択可能です。柔軟性が高く、法人の多様な資金ニーズに応えられる体制になっています。

 

個人事業主の場合

 

個人事業主が利用する際には、注意すべき点が2つあります。

一つ目は、買取額が100万円以上であること。

二つ目は、最も重要な点として、必ず取引先の承諾を得て3社間ファクタリングで契約する必要があることです。

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これは、ファクタリング会社が売掛金の回収不能リスクを避けるための措置と考えられます。

したがって、「取引先に資金繰りの状況を知られたくない」と考えている個人事業主の方は、JTCのサービスを利用することは難しいでしょう。

利用を検討する場合は、まず承諾してくれそうな取引先がいるかどうかを確認することが前提となります。

 

 

口コミから紐解くJTCファクタリングのリアルな評判

 

口コミ

 

ここでは、実際にJTCを利用した人々の生の声、つまり口コミや評判に焦点を当てます。

これらの情報から、サービスのリアルな実態を探ります。

 

利用者のリアルな口コミと評判

 

JTCに寄せられる口コミを調査すると、サービスの長所と短所の両方が見えてきます。

まずは、一部ですが、JTC公式ページからの口コミ・感想についてご紹介します。

希望通り1,700万円の調達が出来てホッとしました。

愛知県安城市 自動車部品製造業 A様

御社のお陰でピンチを乗り越えることができました。ひと安心です。素早い対応に感謝しています。

大阪府東大阪市 運送業 B様

引用:JTC公式ページ

公式ページを見ると、支払いまで数日から1週間程度という切羽詰まった状況の中で、資金繰りに苦慮していた事業主が、JTCのファクタリングを利用することで、ピンチを切り抜けられたという、複数の体験談が掲載されています。

ファクタリングを利用する直前の状況について詳しく掲載されています。

体験談の詳細を確認したい場合は、公式サイトをご覧ください。

以下では、複数のWEBサイトなどの情報をもとに、ポジティブな口コミとネガティブな口コミについて、主な内容を取り上げていますので、参考にしてください。

ポジティブな口コミ

 

良い評価としては、「担当者の対応が親切で丁寧だった」「財務の相談にも乗ってもらえて助かった」といった、スタッフの対応力を称賛する声が多く見られます。

また、「土日に対応してくれたおかげで支払いに間に合った」「申し込みから入金までが早かった」など、スピード感や利便性を評価する意見も目立ちます。

中には、「他社より手数料が安かった」という声もあり、コスト面で満足している利用者もいるようです。

 

ネガティブな口コミ

 

一方で、否定的な意見としては、「個人事業主には敷居が高い」という声が代表的です。

これは、前述の通り3社間契約が必須であるという利用条件に起因します。

また、「利用できるのは年商7,000万円以上の法人のため、小規模な会社は使えない」「必要書類が多く、準備が少し大変だった」といった、利用のハードルに関する指摘も見受けられました。

これらの口コミから、JTCは手厚いサポートと信頼性を強みとする一方で、誰でも気軽に利用できるサービスではない、という実態が浮かび上がります。

 

 

ファクタリングに関するよくある質問

 

Q&A よくある質問

 

JTCの手数料はいくらですか?

 

JTCの公式サイトによると、手数料は1.2%から10%程度とされています。

契約形態ごとの目安は以下の通りです。

  • 3社間ファクタリング: 1.2%~
  • 2社間ファクタリング: 1.5%~

一般的に、2社間ファクタリングの手数料相場は8%~18%程度と言われているため、JTCの手数料は業界内で見ても比較的低い水準にあると考えられます。

ただし、実際の手数料は売掛先の信用力や売掛金の支払いサイト(入金までの期間)など、様々な要因によって変動します。

最終的な手数料は、必ず契約前に見積もりで確認することが大切です。

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ファクタリングは安全ですか?

 

ファクタリング自体は、売掛債権を売買する正当な資金調達手法であり、違法ではありません。

しかし、残念ながらファクタリングを装って高金利の貸付を行う悪質な業者が存在することも事実です。

その点、JTCは安心して利用できる会社の一つと言えます。

その理由は、第一に、10年以上の運営実績があり、会社の所在地や代表者名が明確に公開されていることです。

第二に、情報セキュリティの国際規格「ISO27001」を取得しており、顧客情報の保護体制が整っています。

悪質な業者は、契約内容が不透明であったり、法外な手数料を請求したりする傾向があります。

JTCのように、信頼性の裏付けとなる客観的な情報を公開している会社を選ぶことが、安全な取引のための第一歩となります。

 

ファクタリングを払わないとどうなる?

 

この質問は、契約形態によって意味合いが異なります。

 

3社間ファクタリングの場合

 

この場合、売掛先がJTCへ直接支払いを行います。そのため、利用者(あなた)が直接JTCへ支払う義務はありません。

万が一、売掛先が倒産して支払い不能になったとしても、そのリスクはJTCが負います(ノンリコース契約)。利用者が返済を求められることはありません。

 

2社間ファクタリングの場合

 

この場合、売掛先からの入金は一度、利用者の口座に入ります。

利用者は、その入金されたお金を速やかにJTCへ支払う義務を負います。

もし、この支払いを意図的に行わなかった場合、契約不履行となり、JTCから法的措置(訴訟など)を取られる可能性があります。

これは単なる支払い遅れとは異なり、横領と見なされる重大な契約違反です。

 

ファクタリングに資格は必要ですか?

 

ファクタリングを利用するにあたって、利用者に特別な資格や許認可は一切必要ありません。

ファクタリングは融資や貸付とは異なり、「債権の売買契約」です。

そのため、銀行融資のように会社の財務状況(赤字決算、債務超過など)や信用情報が厳しく問われることは比較的少ないです。

審査で最も重視されるのは、利用者自身の経営状況よりも、売掛金の支払い元である「売掛先の信用力」です。

支払い能力が高い、信頼できる企業に対する売掛債権であれば、設立間もない会社や、銀行からの融資を断られた会社でも資金調達できる可能性があります。

 

まとめ:株式会社JTCの評判と賢いファクタリング活用術

 

この記事では、JTCファクタリングの評判について、口コミや客観的な情報に基づいて多角的に解説しました。

JTCは、10年以上の豊富な実績と国際的なセキュリティ認証を持つ、信頼性の高いファクタリング会社です。手数料も業界最低水準で、土日対応や経営コンサルティングといった手厚いサポート体制も魅力と言えます。

ただし、その利用には「年商7,000万円以上」「買取額100万円以上」といった条件があり、特に個人事業主は取引先の承諾が必須となるなど、利用者の層を選ぶサービスであることも事実です。

したがって、JTCは「信頼性を最優先し、100万円以上のまとまった資金を調達したいと考えている、一定の事業規模を持つ法人」にとって、非常に有力な選択肢となります。

自社の状況がこれらの条件に合致するかを冷静に見極め、もし合わないようであれば、他のファクタリング会社も視野に入れて比較検討することが、賢い資金調達の鍵となります。

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