キャッシュレス決済端末7選を徹底比較!サービスの特徴・手数料・導入費用を詳しく解説

キャッシュレス決済端末を導入したいけれど、どの端末が自分のビジネスに最適なのか迷っていませんか?

今や、キャッシュレス対応は飲食店や小売店、個人事業主にとって欠かせない要素となっています。しかし、キャッシュレス決済端末は種類が多く、費用や機能もさまざまです。

そこで本記事では、主要なキャッシュレス決済端末の特徴や導入コスト、手数料などをわかりやすく解説します。

これから導入を検討している方も、乗り換えを考えている方も、この記事を参考に最適な1台を見つけていただきたいと思います。

 

本記事の主なポイント

  • 主要なキャッシュレス決済端末の特徴や違いがわかる
  • 初期費用・月額費用・手数料などコストの比較ができる
  • 各端末の導入に向いている業種やシーンが理解できる
  • 自分のビジネスに合った最適な端末の選び方がわかる

主なキャッシュレス決済端末の特徴を徹底比較

 

クレジットカード決済端末

 

決済端末 一覧|主要端末の特徴を紹介

ここでは、現在注目されている主要なキャッシュレス決済端末を一挙にご紹介します。

各端末は導入コストや対応決済手段、機能面などが異なるため、自店に合った端末選びの参考にしてください。

 

端末名 初期費用 手数料 特徴
Squareターミナル 39,980円 2.5%~ プリンタ一体型、持ち運び可能、最短翌日入金
Airペイ 0円 0.99%~ iPad貸与、77種類の決済手段に対応、決済手数料以外は0円
STORES 決済 (旧:Coiney) 0円 1.98%~ 決済端末とお手持ちのスマホかiPadのみで利用可能
stera pack 0円 2.70%~ オールインワン型、30種以上の決済対応
PAYGATE 0円 1.98%~ オールインワン型、端末代金何台でも0円
楽天ペイターミナル 0円 2.95%~ 楽天ポイント連携、4G通信・Wi-Fi搭載
PayCAS Mobile 0円 2.48%~ 大画面タッチ、業務アプリ搭載可能、SIM対応

 

Squareターミナル

 

 

Squareターミナルは、レシートプリンタ一体型のオールインワン決済端末として、多くの事業者に選ばれています。

まず最大の特徴は、端末1台で「クレジットカード」「ICカード」「タッチ決済」「QRコード決済」に対応している点です。これにより、Squareターミナルが1台あれば、主要なキャッシュレス決済をすべてカバーできます。

また、レシートプリンタが内蔵されているため、別途プリンタを用意する手間もコストも不要です。これが、キッチンカーやイベント、出張販売など「場所を選ばない営業スタイル」に適している理由です。

さらに、Squareターミナルは「持ち運びやすさ」も考慮されたデザインです。

コンパクトかつ軽量な本体は、スタッフが持ち歩きやすく、狭いスペースでも利用できます。加えて、Wi-Fiや有線LANでの接続も可能で、通信環境を問わずスムーズな運用が可能です。

決済スピードにも強みがあり、クレジットカード決済の手数料は2.5%~、Square最大のメリットである「翌営業日入金」も対応しており、資金繰りを重視する小規模事業者にとって大きな魅力となっています。

 

【Squareターミナルの主な特徴】

  • クレジット・IC・タッチ・QRコード決済すべてに対応
  • レシートプリンタ内蔵で追加機器が不要
  • モバイル型で移動販売やイベントでも活用可能
  • 翌営業日入金に対応
  • Wi-Fi・有線LAN両方に対応

 

一方で、初期費用は「39,980円」と若干高めですが、月額費用が0円であるため、長期的にはコストパフォーマンスに優れた選択肢です。

このように、Squareターミナルは、固定店舗・移動販売どちらのニーズにも応えられる、バランスの取れたオールインワン型決済端末です。スピード重視・利便性重視のビジネスシーンで特に活躍するでしょう。

Airペイ




Airペイは、初期費用や月額費用が0円でスタートできる、導入しやすさが魅力の決済サービスです。

特に「77種類の決済手段に対応」しており、幅広い業態で活用されています。

具体的には以下のような決済ブランドに対応しています。

 

  • クレジットカード:VISA、Mastercard、JCB、American Expressなど
  • 電子マネー:交通系IC(Suica、PASMOなど)、iD、QUICPay
  • QRコード決済:PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイなど
  • Apple Pay、Google Payにも対応

 

さらに、Airペイは「iPad無料貸与キャンペーン」なども実施しており、導入ハードルが低いのも大きな魅力です。飲食店、美容院、アパレル、クリニック、サロンなど、幅広い店舗での導入実績が豊富で、特に「接客業」に向いています。

Airペイのもう一つの強みは、振込手数料が無料で、最短翌営業日に売上金が入金される点です。これにより、現金化のスピードも確保でき、キャッシュフロー改善にも寄与します。

 

【Airペイの特徴まとめ】

  • 初期費用・月額費用ともに0円(キャンペーン)
  • 77種類の多様な決済に対応
  • iPad無料貸与などのサポートが充実
  • 振込手数料0円(ゆうちょ除く)・最短翌日入金で資金繰りも安心
  • 飲食店・美容院・アパレルなど多業種に導入実績あり

 

Airペイは、低コストで導入でき、決済ブランドの幅広さも魅力のため、特に初めてキャッシュレス決済を導入する店舗におすすめです。

公式サイト:Airペイ

STORES決済




STORES決済は「コストを抑えながら、簡単にキャッシュレス決済を導入したい」と考えている小規模店舗や個人事業主に特に人気のサービスです。

STORES決済は、初期費用が0円からスタート可能で、月額費用も0円~とリーズナブルです。

また、クレジットカード決済の手数料が1.98%~と、業界でも最安水準なのが魅力です。特に、コスト意識が高い小規模店舗にとっては、固定費を抑えながら決済機能を強化できる大きなメリットがあります。

さらに、STORESは独自のPOSレジ「STORESレジ」との連携がスムーズで、売上データを一元管理できる点が特徴です。これにより、レジ業務から在庫管理、売上分析までを一括で行えるため、業務効率が大幅に向上します。

また、STORES決済は「最短翌々日入金」といったスピード感も大きな魅力です。迅速にキャッシュフローを回したい小規模事業者にとっては、資金繰りの改善にも役立つでしょう。

対応決済も非常に幅広く、主要クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、American Expressなど)に加え、交通系ICやPayPayなどのQRコード決済にも対応しています。

このように、STORES決済は「低コスト」と「使いやすさ」を両立したサービスとして、キャッシュレス化を進めたい個人事業主・中小規模の店舗に適しています。売上管理を効率化したい方は、POS連携のメリットも併せて検討するのがおすすめです。

公式サイト:STORES 決済 (旧:Coiney)

stera pack

 



stera packは、オールインワン型の決済端末として、多くの業種から高い評価を受けています。

まず、stera packはクレジットカード、電子マネー、QRコード決済、さらには「Apple Pay」「iD」「QUICPay」など、30種類以上のキャッシュレス決済に対応しています。

これにより、幅広い顧客ニーズに応えることが可能です。特にインバウンド需要が高いエリアや、多様な決済手段を求める業種には最適です。

また、オールインワン端末であるため、カードリーダー、タブレット、レシートプリンタが1台に集約されており、省スペースで設置できるのも大きなメリットです。

 

【stera packの主な特徴】

  • 30種類以上の決済手段に対応(クレカ、電子マネー、QRコードなど)
  • オールインワン端末(レジ・プリンタ・決済一体型)
  • カード決済手数料は2.70%~と業界最安水準
  • 高度なセキュリティ基準(PCI PTS認定)
  • 月額3,300円~で、長期的に安定運用可能
  • 初期コスト0円
  • 24時間365日対応のヘルプデスクを完備

 

stera packは、端末単体でレジ機能が利用できるほか、自社のPOSレジとの連携もスムーズに行える設計になっています。この柔軟性は、飲食店や小売店、医療機関など、さまざまな業種で役立つポイントです。

一方で、他の無料で導入可能な端末と比較すると、月額費用(3,300円~)が発生する点には注意が必要です。ただし、1台で完結する便利さや対応決済の多さを考慮すると、コスト以上の価値を感じやすい端末とも言えるでしょう。

このように、stera packは「多機能」「高い対応力」「シンプルな運用」を求める事業者に非常に適したサービスです。複数の端末を使い分けたくない方や、レジ周りをすっきりまとめたい方には特におすすめです。

公式サイト:stera pack

PAYGATE

 

 

PAYGATEは、POSシステムとの親和性が高く、特に飲食店や小売店での導入が進んでいる決済端末です。結論としては、「POS連携のしやすさ」と「オールインワン型の利便性」が大きな強みです。

まず、この端末はPOSシステムとシームレスに連携する設計になっており、レジ業務と決済業務を効率的に一元化できます。これにより、レジでのオペレーションがスムーズになり、ミスの防止や業務効率化につながります。

さらに、プリンタが内蔵されているため、別途レシートプリンタを用意する必要がなく、省スペース化にも貢献します。これにより、限られたカウンター内でもスッキリと設置でき、スタッフの動線も確保しやすくなります。

 

【PAYGATEの主な特徴】

  • POSシステムとの高い連携性
  • オールインワン型で省スペース設置が可能
  • 端末代金何台でも0円
  • オフライン環境でも利用可能(通信障害時も安心)
  • クレジットカード手数料は1.98%~
  • 持ち運びが可能なモバイル型端末

 

PAYGATEはモバイル型端末でもあるため、固定店舗に限らず、移動販売やイベント出店などでも活用しやすい点が特徴です。さらに、オフラインモードにも対応しており、万が一ネット環境が不安定な場所でも決済が可能です。

一方で、月額費用は3,300円~と一定のランニングコストが発生します。ただし、POS連携やプリンタ内蔵など、利便性を考慮すると、コストパフォーマンスは高めです。

加えて、クラウド型POSシステムの中でも評価が高く、売上分析や在庫管理などの機能も充実しています。そのため、「会計・決済・業務管理」をトータルで効率化したい方には、スマレジ・PAYGATEは非常におすすめです。

このように、PAYGATEは「省スペース・POS連携・持ち運び」の3点を重視する現場で特に選ばれている決済端末です。業務の効率化やスタッフの負担軽減を目指す場合には、導入検討する価値が十分にあると言えるでしょう。

公式サイト:PAYGATE

 

楽天ペイターミナル

 

 

楽天ペイターミナルは、楽天が提供するオールインワン型のキャッシュレス決済端末で、楽天ポイントや楽天会員と親和性が高く、楽天経済圏を活用している店舗に特に適した端末です。

まず、楽天ペイターミナルを導入することで、楽天ポイントを使った決済やポイント付与が可能になります。

楽天会員数は国内トップクラスのため、楽天ポイントを日常的に利用している顧客にとっては大きなメリットとなり、集客効果やリピーターの増加が期待できます。

次に、4G回線とWi-Fiの両方に対応しており、屋内外問わず安定した通信環境で使用可能です。これにより、固定店舗だけでなく、移動販売やイベント出店など、さまざまなシーンでも活躍します。

 

【楽天ペイターミナルの主な特徴】

  • 楽天ポイントの利用・付与が可能
  • クレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応
  • 4G・Wi-Fi両対応で持ち運びが簡単
  • レシートプリンタ内蔵のオールインワン型
  • 初期費用0円(キャンペーン適用時)
  • 楽天ペイアプリとシームレスに連携

 

さらに、楽天グループのサービスと連動しやすく、楽天市場や楽天トラベル、楽天カードといった他サービスとの相乗効果も見込めます。特に「楽天ポイントカード加盟店」として登録すれば、決済時にポイントを付与することができ、顧客満足度の向上につながります。

また、プリンタ一体型であるため、レシートの発行も1台で完結し、省スペースかつシンプルな運用が可能です。さらに、楽天IDを活用したキャンペーン施策や楽天の法人向けサービスとの併用によって、マーケティングの幅が広がる点も魅力です。

一方で、楽天経済圏以外に強みを持たない店舗にとっては、他のオールインワン型端末と比較して、楽天ユーザー以外への訴求力がやや限定的になるケースも考えられます。このため、自店の顧客層に「楽天ポイント利用者」が多いかどうかを確認した上で導入を検討するのが良いでしょう。

ただし、決済手数料が2.95%~となっており、他社と比べて若干高めです。

また、ライトプランであれば、初期費用や月額料金は0円ですが、スタンダードプランの場合は月額料金2,200円(税込)がかかります。

費用対効果や自店の顧客層に応じて、他の端末と比較しながら選ぶことが重要です。

公式サイト:楽天ペイターミナル

PayCAS Mobile

 

 

PayCAS Mobileは、シンプルな操作性と高い拡張性を兼ね備えた、法人向けのキャッシュレス決済端末です。

結論から言うと、「多機能な業務用端末」として、特に移動販売やイベント出店、店舗外での決済ニーズに強みを発揮します。

まず、最大の特長は「大画面タッチパネル搭載」と「業務アプリのインストールが可能」という点です。AndroidベースのOSを採用しており、決済アプリはもちろん、在庫管理や売上分析などの専用アプリも端末内で動作させることができます。これにより、単なる決済端末にとどまらず、業務全体をサポートするツールとして活用可能です。

さらに、SIMカードに対応しているため、Wi-Fi環境がない場所でも4G通信で安定した決済が行えます。例えば、キッチンカーやイベント会場、移動型のサービス事業者にとっては、通信インフラが限定されない点が大きなメリットです。

 

【PayCAS Mobileの主な特徴】

  • 大画面タッチパネルで操作がしやすい
  • Androidアプリのインストールが可能
  • クレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応
  • SIM・Wi-Fiの両方で通信が可能
  • バッテリー内蔵で屋外使用も安心
  • レシートプリンタ内蔵のオールインワン設計

 

また、レシートプリンタを内蔵しているため、別途プリンタを用意する必要がなく、機材をコンパクトにまとめられます。これにより、省スペースでの運用が可能となり、持ち運びも容易です。

もう一つの利点は、クラウド型の管理画面が用意されていることです。これにより、店舗に戻らなくてもリアルタイムで売上データを確認することができます。多店舗展開している企業や、日々異なる出店場所で販売する事業者にとっては、運営効率化にも役立つでしょう。

ただし、PayCAS Mobileは月額費用(1,980円~)が発生するプランが一般的なため、コスト面では無料サービスと比べてやや負担がかかる点には留意が必要です。とはいえ、多機能かつ高い汎用性を求める方には最適な1台と言えるでしょう。

このように、PayCAS Mobileは「1台で業務を完結させたい事業者」や「屋外決済が多いビジネス」におすすめの端末です。機能性と実用性を両立したい方にとっては、導入検討の価値が十分にあります。

公式サイト:PayCAS Mobile

主要サービスのコスト比較

キャッシュレス決済端末を導入する際、最も気になることの1つが「決済手数料」でしょう。

ですが、手数料率だけで判断するのではなく、初期費用・月額料金・入金サイクルまでを含めた総合的なコスト比較が重要です。

なぜ「トータルコスト」が重要なのか?

手数料が低くても、月額料金が高ければ年間コストが膨らむ可能性があります。

一方で、手数料がやや高めでも月額料金が0円であれば、低リスクで導入できる場合もあります。このように「手数料だけ」では見えにくいコスト差があるのです。

 

主要サービスの手数料&コスト比較表

サービス名 クレジットカード 電子マネー QRコード決済 初期費用 月額費用 入金サイクル
stera pack 1.98% 3.24% 3.24% 0円 3,300円~ 2営業日後
Airペイ 3.24% 2.95% 2.95%

※COIN+0.99%

0円 0円 最大月6回
Squareターミナル 2.5%&3.25% 3.25% 3.25% 39,980円 0円 最短翌日
STORES 決済 (旧:Coiney) 3.24% 1.98%&3.24% 3.24% 0円 0円 10日確定20日入金
PAYGATE 1.98%~ 3.24% 2.00%~ 0円 3,300円

※一定の条件で0円あり

月2回

手数料以外に見るべきポイント

手数料だけでは判断が難しいため、次のような視点もあわせて検討しましょう。

 

  • 初期費用:端末を購入するか、無料キャンペーンを活用するか
  • 月額費用:月額無料プランの有無、利用条件
  • 入金サイクル:即日入金~月2回など、現金化スピード
  • 解約手数料・縛り期間:長期契約が必要なサービスもある

 

決済手数料は1%台~3%台までサービスにより幅があります。

ただし、安さだけを追求すると、月額費用やサービス内容に妥協が必要になる場合もあるため注意が必要です。

「手数料+月額+初期費用+入金サイクル」をセットで比較することが、失敗しない選び方のコツと言えるでしょう。

 

キャッシュレス決済端末を比較|導入する際に抑えておきたいポイント

 

キャッシュレス決済端末を手に持っている女性

 

キャッシュレス決済で一番使われているものは何ですか?

キャッシュレス決済で「一番使われているもの」は、圧倒的にクレジットカード決済です。

これは多くの消費者が日常的に利用している決済手段であり、ビジネスにおいても最優先で導入すべきサービスと言えるでしょう。

2023年の消費者庁の調査データによると、以下のような利用率が報告されています。

 

【キャッシュレス決済の利用率(2023年)】

決済手段 利用率
クレジットカード決済 83.5%
QRコード決済 8.6%
電子マネー決済 5.1%
デビットカード決済 2.9%

 

この結果からもわかる通り、クレジットカードは全世代で高い支持を受けており、特にVisa、Mastercard、JCBといった国際ブランドが広く使われています。

参照:経済産業省 2023年のキャッシュレス決済比率

クレジットカードが最も使われる理由

クレジットカードが多く利用される背景には、以下の理由が挙げられます。

 

  • 支払いが一括、分割、リボなど柔軟に選べる
  • 海外旅行や出張時にも利用可能
  • ポイントやマイルなどの特典が豊富
  • 高額決済にも対応しやすい

 

次点はQRコード決済

一方で、QRコード決済の利用率も急激に伸びています。

特に若年層やスマホ世代を中心に、手軽さやキャンペーン特典の豊富さから「PayPay」や「楽天ペイ」などが人気です。

 

主なQRコード決済

  • PayPay(国内シェアトップ)
  • 楽天ペイ
  • d払い
  • au PAY

 

これらのサービスは、小売店や飲食店をはじめ、フリーマーケットや移動販売といった小規模ビジネスでも導入が進んでいます。

今後の導入戦略

結論としては、まずクレジットカード決済の導入が最優先です。そのうえで、QRコード決済や電子マネー決済を追加導入することで、幅広い顧客層のニーズに応えられる体制が整います。

このように、キャッシュレス決済端末を選ぶ際は「まずはクレカ」「次にQRコードや電子マネー」と段階的に考えるのが、効率的かつ効果的な導入方法となります。

なお、各決済手段は地域性や顧客層にも影響されるため、自店舗の客層や商圏特性をふまえた上で導入計画を立てることが大切です。

無料で導入できる決済端末はある?

無料で導入できるキャッシュレス決済端末は複数存在します。

特に小規模店舗や個人事業主を対象に、初期費用や端末費用を0円にするキャンペーンが多く実施されています。

仮に無料で導入できるとしても、下記のポイントには注意が必要です。

  • 各社で設定されている「決済手数料」は別途発生する
  • 無償貸与はキャンペーン期間中に限られる場合が多い
  • サポート体制や入金サイクルなど、長期的な運用面も比較が重要

これらを踏まえ、自社の業種や規模に合わせて、総合的にサービス内容を確認することが大切です。

特に、決済手数料や対応する決済ブランドは、導入後の運用コストに直結するため、事前にしっかりと比較検討しましょう。

キャッシュレス決済端末の導入に活用できる補助金

キャッシュレス決済端末の導入を検討する際、各種補助金を活用することで、初期費用や運用コストを抑えることが可能です。

以下に、主な補助金制度を紹介します。

 

補助金名 対象者 補助率 上限額 主な特徴
IT導入補助金(インボイス対応枠) 中小企業・小規模事業者 1/2~2/3 350万円 キャッシュレス端末やPOSレジの導入に活用可能
小規模事業者持続化補助金(通常枠) 小規模事業者 2/3 50万円 販路開拓や業務効率化のための設備投資を支援
業務改善助成金 中小企業・小規模事業者 費用に一定の助成率をかけた金額と助成上限額とを比較し安い方の金額 最大600万円 賃上げと生産性向上を目的とした機器導入に適用

IT導入補助金

概要:中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際に活用できる補助金です。キャッシュレス決済端末やPOSレジの導入も対象となります。

補助率:対象経費の1/2~2/3

上限額:350万円(インボイス対応枠の場合)

注意点:申請には事前の登録や導入計画の提出が必要です。

小規模事業者持続化補助金

概要:小規模事業者が販路開拓や業務効率化のために行う取り組みを支援する補助金です。キャッシュレス決済端末の導入も対象となります。

補助率:対象経費の2/3

上限額:50万円(通常枠の場合)

注意点:商工会議所などの支援機関と連携して申請を進める必要があります。

業務改善助成金

概要:中小企業や小規模事業者が生産性向上や賃上げを目的として設備投資を行う際に活用できる助成金です。キャッシュレス決済端末の導入も該当します。

補助率:費用に一定の助成率をかけた金額と助成上限額とを比較し安い方の金額

上限額:最大600万円

注意点:賃金引き上げ計画の策定が必要です。

 

これらの補助金を活用することで、キャッシュレス決済端末の導入コストを大幅に削減することが可能です。

この記事で取り上げていない補助金でも、他に利用可能なものがあります。

  • ものづくり補助金
  • 訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金
  • 自治体による補助金

各補助金には申請期間や要件が異なるため、各公式サイトや専門家などに確認して下さい。

 

まとめ

 

この記事では、主要なキャッシュレス決済端末の機能やコスト、導入しやすさを詳しく比較しました。

各サービスの特徴や強みはそれぞれ異なります。

適切な端末を導入することで、キャッシュレス対応がスムーズに進み、売上アップや業務効率化にもつながります。

これから導入を検討する方は、自店舗の業種や規模、顧客層に合わせて選ぶことが重要です。まずは自分に合ったサービスの詳細を公式サイトでチェックしてみましょう。

 

主要サービスの手数料&コスト比較表

サービス名 クレジットカード 電子マネー QRコード決済 初期費用 月額費用 入金サイクル
stera pack 1.98% 3.24% 3.24% 0円 3,300円~ 2営業日後
Airペイ 3.24% 2.95% 2.95%

※COIN+0.99%

0円 0円 最大月6回
Squareターミナル 2.5%&3.25% 3.25% 3.25% 39,980円 0円 最短翌日
STORES 決済 (旧:Coiney) 3.24% 1.98%&3.24% 3.24% 0円 0円 10日確定20日入金
PAYGATE 1.98%~ 3.24% 2.00%~ 0円 3,300円

※一定の条件で0円あり

月2回

 

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