今回の記事では、ラボルの審査落ちの原因や注意すべき請求書について取り上げています。
また、当メディアの管理人が実際に、土日祝日に渡ってラボルに登録・メールでのやり取りを行いましたので、その情報も含めています。
ラボルのファクタリングを検討する際の参考になれば幸いです。
ラボルの審査落ちの原因

取引先(債務者)の信用が足りない
取引先(債務者)の信用が足りないという問題は、ラボルの審査において重大な要素となります。
債務者の信憑性や支払い能力が疑われる場合、特に債務者がブラックリストに載っていたり、赤字決算であったりすると、審査に通過する可能性は大幅に低下します。
これは、ファクタリングサービスにおいて、売掛債権の回収が不確実になるからです。
ラボルでは、AIを利用して請求書の内容や取引先の信用力を詳細に分析し、売掛先の信用力が低い、または請求書の内容が不明瞭であると判断された場合、これが審査落ちの一因となります。
売掛先の信用力が低いと判断される基準には、「経営状況が悪い」「支払いを遅延している」「創業から年数が浅く信用力に欠ける」などが含まれます。
ラボルはこれらの要素を独自の調査によって詳細に検証し、他のファクタリングサービスよりも厳格な審査を行っています。
また、取引先のホームページや住所が信頼できるものでない場合、これも審査に通過する障壁となります。
これらの情報が不確かであると、売掛債権の実在性や取引の正当性が確認できないため、ラボルはこれを重大なリスクと評価します。
このように、ラボルの審査プロセスは非常に厳格であり、取引先の信用力や請求書の内容に不備があると、審査に通過することが困難になります。
したがって、ラボルのサービスを利用する際には、取引先の信用力を正確に評価し、請求書の内容が正確で明瞭であることを確認する必要があります。
必要書類に不備がある
提出される必要書類に不備が存在すると、ラボルの審査プロセスにおいて、通過が困難となります。
これは、請求書の内容が不明瞭である場合、特にAIによる審査で、対象外と判断される可能性が高まります。
ラボルのAI審査システムは、提出された請求書の内容を自動的に評価し、その内容が不明瞭であると、必要なデータが不足しているとみなされ、審査に落ちる可能性があります。
具体的には、請求書には、請求金額(税込)、請求日、振込起源、請求先会社名、振込口座などの基本情報が正確かつ明確に記載されている必要があります。
これらの情報のいずれかが不足している、または誤っている場合、審査に通過することはできません。
また、エビデンス資料も重要な審査要素となります。
これには、取引先押印済みの発注書や申込書、請求確認メール、取引先からの過去の入金履歴、通帳のコピー、取引先とのやり取りなどが含まれます。
これらの資料に不備があると、利用者の信頼や取引の証明が不足し、審査に落ちる理由となります。
さらに、ラボルでは、支払期日が請求書の提出から151日以上先の請求書、個人宛の請求書、額面で1万円未満の請求書など、特定のタイプの請求書の利用が制限されています。
これらの請求書を利用した場合も、審査に落ちる可能性があります。
これらのポイントを踏まえ、申し込みをする前に、ファクタリングに利用する請求書やエビデンス資料に不備がないかを慎重に確認し、必要に応じて修正や補足を行うことが、審査に通過するための重要なステップとなります。
海外在住者の利用は不可
ラボルのサービスは、日本国外に居住している個人には利用できません。
これは、ラボルが提供するファクタリングサービスの性質上、日本国内の法人や個人事業主を対象としているためです。
ただし、日本法人の海外企業の債権は利用可能です。
これにより、海外に居住する個人がラボルのサービスを利用しようとすると、審査を通過することができません。
利用者が日本国内に居住している場合、ラボルのサービスは利用可能ですが、取引先が個人の場合は利用できません。
これは、ラボルが法人の売掛債権のみをファクタリングの対象としているためです。
個人間での取引の請求書は、ラボルのサービスの対象外となります。
AI審査の厳格さとラボルの独自基準
ラボルのファクタリングサービスでは、AIによる厳格な審査が行われており、これが他の対面ファクタリングサービスに比べて、審査に落ちやすい一因となっています。
特に、ラボルでは、以下の点が審査の重要な要素となります。
請求書の内容の明瞭さ
AI審査では、提出された請求書の内容が自動的に判断されます。請求書の内容が不明瞭で、売掛先の会社名や住所、金額などが判別できない場合、審査に落ちる原因となります。
具体的には、売掛先の会社名や住所、金額などが判別できない状態や、エビデンス資料に不備がある場合には審査に落ちる可能性が高まります。
したがって、申し込みをする前に、請求書に不備がないか確認することが重要です。
取引先の業種や形態
ラボルでは、取引先が個人事業主の場合、ファクタリングは行えません。
法人の売掛金以外は受け付けていないため、取引先の業種や事業形態も審査の重要なポイントとなります。
支払い期日の長さ
支払い期日が請求書の提出から150日よりも遅い場合は利用することができません。
長い支払い期日は回収のリスクがあるため、これも審査に落ちる要因となります。
これらの要素を踏まえ、ラボルのファクタリングを利用する際には、これらのポイントを事前に確認し、適切に対処することで、審査に通る可能性を高めることができます。
公式サイト:labol(ラボル)
ラボルの審査において特に注意を要する請求書
ラボルで請求書の買取申請をする直前に、特に注意を要する請求書の情報に関して、次のような警告の文章が表示されます。
以下の請求書は買い取りできません。判明次第、警察・法的機関へ届け出ます。
特に注意を要する請求書とは、次の3つになります。
- 架空の請求書
- 既に他社に売却済みの請求書
- 契約解除・変更の予定がある請求書
上記に該当する請求書については、決して買取申請しないように十分ご注意下さい。
ラボルの審査に落ちた際の対応策
ラボルのファクタリングサービスは、個人事業主や小規模事業者にとって有益な選択肢となりますが、審査に落ちるケースも存在します。
審査に落ちた場合、最も重要なのは、落ちた具体的な原因を正確に把握し、適切な対策を講じることです。
原因が明らかになれば、再申請の際に成功の可能性を高めるための対応が可能になります。
具体的には、次のような点に注意を払うことができます。
- 信用力の高い売掛先の請求書を利用する
- 請求書の不備を修正する
- 一定期間を空けて再申請する
近年、ラボルではAIを活用した審査が導入されています。
このAI審査は、従来の人手による審査よりも迅速に結果を出すことができる利点があります。
ただし、AI審査はあくまで機械学習に基づいて行われるため、人間の直感や経験に基づく判断は取り入れられません。
そのため、AI審査に落ちた場合でも、人手による再審査を申し込むことができるでしょう。
ラボルの審査通過の確率を高めるために、これらの点を意識した上で、必要なときに再度申請を行いましょう。
公式サイト:labol(ラボル)
ラボルの審査の流れ
実際に、当メディアの管理人が、ラボルに登録して買い取り申請の手続きを行いました。
その時の手続きの大まかな流れと、最終的に買取申請しなかった理由についてご紹介します。
利用を検討している方の参考になれば幸いです。
請求書かんたん査定
私がラボルに「請求書かんたん査定」を利用して審査申し込みをしたのが、2023年9月17日の日曜日です。
複数の売掛債権の中から、1つ選んで申し込みましたが、査定結果が数分後に査定結果がメールで届きました。
基本会員情報
その後、無料会員登録を行いました。
特別難しい内容はありませんが、月間売上平均(万円)については、直近3ヶ月間の平均売上を整数で入力する必要があります。
ただし、起業直後の方は3ヶ月未満の平均でも構いません。
着信認証
基本会員情報の入力が終わると、次に着信認証を行います。
着信認証は、入力した携帯番号に電話があり、自動音声による4桁の認証コードが伝えられるので、それを入力することで本人確認を行います。
本人確認書類
次に本人確認書類を提出します。
マイナンバーカードや免許証などが必要になります。
私は、免許証を使って手続きを行いました。
利用方法選択
利用方法については、次の2つから選択できます。
- 請求書の買取による現金化
- カード払いによる支払いの先延ばし
請求書の買取による現金化は、ファクタリングのことです。
現金を確保したい場合や、発行済の請求書がある場合に利用できるサービスです。
一方で、カード払いによる支払いの先延ばしは、ファクタリングではありませんので、請求書がなくても利用できるという特徴があります。
このサービスを利用すれば、あらゆる請求書の支払い期限を最長60日間、先延ばしできます。
手数料も、ファクタリングと比べて安く、3~3.5%で利用可能です。
ご自身の状況に応じて、利用するサービスを選択することができます。
私の場合は、請求書の買取による現金化を選択しました。
請求書買取申請
請求書の買取申請は、次の手順で行います。
- 口座情報登録
- 買取申請
- 確認
- 完了
この一連の手続きは、3分ほどで行うことができます。
自分の申請可能金額の範囲であれば、自由に買取希望額を申請できます。
請求書の全額ではなく、一部の金額のみ買取申請ができますが、買取希望額は最低1万円以上からとなっていますので注意して下さい。
公式サイト:labol(ラボル)
【体験談】私が買取申請しなかった理由
私は、②の買取申請の段階まで手続きしたときに、一点気になることがあったため問い合わせました。
それは、先程ラボルで請求書の買取申請をする際に、特に注意を要する請求書として取り上げた中にあった、契約解除・変更の予定がある請求書に該当する売掛債権で申請しようとしていたからです。
「判明次第、警察・法的機関へ届け出ます」と表記されていますので、このまま買取申請する訳にはいきません。
私が保有していた売掛金の取引先とは、契約内容が2023年10月から変更になり、年内までの契約予定となっていたため、その点を説明するためにラボルに問い合わせました。
問い合わせは、メールかチャットで行うことができますが、私の場合は利用した日時の関係でチャットを使った連絡はできませんでした。
そのため、9月17日(日)にメールで問い合わせをしました。
翌日は、9月18日(月)祝日でしたが返信をいただきました。
その結果、やはり契約変更・終了の予定がある売掛先の請求書では、ファクタリングを利用できないとのことでした。
下記は、そのときのメールです。
こうした経緯があったため、今回は買取申請ができませんでした。
しかし、この一連の手続きでラボルに登録は行っていますので、今後、急な資金調達が必要となっても、すぐに手続きできるという安心感があります。
ファクタリングを利用したい方は勿論ですが、今すぐにファクタリングを利用する予定がない場合でも、登録は無料なのでラボルの利用を検討してみて下さい。
公式サイト:labol(ラボル)
ラボルの審査に関連するよくある質問
ラボルの営業時間と審査時間
ラボルの公式な営業時間は平日の9時から18時までとされていますが、実際にはそのウェブサイト上での申請は24時間365日受け付けています。
この点は、急な資金調達が必要な場合や夜間・休日に申請を考えている方々にとっては、非常に利便性が高いと言えます。
審査時間については、申請内容や提出された書類、信用情報などの状況によって異なります。
一般的には、申請から数時間以内に結果が出ることが多いとされていますが、混雑状況や申請内容によっては、最長で24時間程度を要する場合もあります。
特に、初めての申請や大きな金額の申請の場合、より詳細な審査が行われることが予想されるため、余裕を持った申請スケジュールを考えることが推奨されます。
また、ラボルでは独自のAI技術を活用した審査システムを導入しており、これにより多くのケースで迅速な審査結果の提供が可能となっています。
しかし、AI審査による自動判定が難しいケースや、特定の情報の確認が必要なケースには、人手による審査が行われることもあります。
ラボルは土日も審査してくれますか?
ラボルは、土日や祝日を含む365日24時間いつでも審査・入金のサービスを提供しています。
この特徴は、多くのファクタリング業者が土日祝日の審査を行わない中、ラボルが独自の対応を持っている点として注目されています。
実際に、多くの利用者から土日祝や夜間でも迅速に対応してくれる点が評価されており、特に急な資金調達が必要な場面での利用者の強い味方となっています。
ラボルの営業時間は平日10時~18時となっていますが、この時間外でも会員登録や買取申請は可能です。
ただし、営業時間外の申請に関しては、審査や振り込みに時間がかかる場合があるため、その点については注意が必要です。
ラボルの申請可能額はいくらですか?
ラボルの申請可能額は、最大500万円までとなっています。
ただし、これはあくまで上限であり、実際の申請額は申請者の信用状況や収入などによって異なります。
ラボルでは、取引額の範囲として最低1万円からの対応が可能で、特に初回の取引においては上限が約10万円までとなっています。
この取引額の設定は、ラボルが特に小規模事業者や個人事業主を対象としており、少額からの取引を希望する利用者にも対応しているためです。
また、ラボルのサービスはオンライン完結型であり、面談や電話などの手間が不要であるため手軽に利用することができます。
取引の際には、請求書や取引の証拠となるエビデンス資料、例えば取引メールの履歴などが必要となります。
これらの書類に不備がなければ、審査通過率も高まると考えられます。
ラボルの審査は、過去の収入や職業形態よりも、直近の仕事の報酬金額や取引の証拠となるエビデンス資料を重視して行われます。
記事のまとめ
本記事では、ラボルの審査落ちの原因や、注意すべき請求書の種類、当メディアの管理人が買取申請しなかった体験談などをご紹介しました。
ラボルのファクタリングは、24時間365日利用可能ですし、個人事業主やフリーランスなども少額から利用できるなど使い勝手が良い便利なサービスを提供しています。
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ただし、保有している売掛債権によっては、ラボルのサービスを利用することはできませんので、その点を確認した上で利用を検討して下さい。
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