貯蔵品の勘定科目を使用する際の注意点や仕訳例

この記事では、貯蔵品の勘定科目について取り上げています。

 

仕訳例や勘定科目を使用する際の注意点なども確認できるので、ぜひご覧ください。

 

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貯蔵品とは?

 

貯蔵品(ちょぞうひん)とは、当期に使用しなかった未使用の消耗品などを、決算時に資産計上するために使用する勘定科目です。

 

具体的な例としては次のようなものがあります。

 

  • 切手
  • 収入印紙
  • 事務用品
  • 梱包材
  • 燃料

 

また、固定資産を除却したときに使用する場合もあります。

 

除却とは、事業で使用していた固定資産が古くなったりして使うのをやめることです。

 

このような場合は、処分価値を見積もった上で売却されるまで、貯蔵品として処理され保管されることになります。

 

仕訳例

 

使用しなくなったパソコンを除却した。取得価格は16万円、減価償却累計額は12万円、処分価格は1万5000円とする。

 

借方金額貸方金額摘要
減価償却累計額120000備品160,000パソコン
貯蔵品15,000
固定資産除却損25,000

 

帳簿上、2万5000円の損が発生することになりますので、その場合は固定資産除却損という費用の勘定科目を使用します。

 

決算にあたって、未使用の収入印紙25万円分を資産計上した。翌期首に再振替仕訳をした。

 

日付借方金額貸方金額
12月31日貯蔵品250,000租税公課250,000
1月1日租税公課250,000貯蔵品250,000

 

当期に未使用であった収入印紙を当期の費用としないために、決算時に一旦資産計上して翌期首に再振替仕訳をすることで、費用収益対応の原則に沿った処理をします。

 

注意点

 

仕入は含めない

 

貯蔵品と似ている勘定科目に棚卸資産があります。

 

一見すると貯蔵品と棚卸資産の違いがわかりにくいと感じるかも知れませんが、棚卸資産は商品を仕入た分が期末の時点で余っている場合に使用する勘定科目です。

 

仕入以外の細々した消耗品や事務用品、切手や収入印紙は貯蔵品として決算時に処理することになります。

 

表記上は棚卸資産の項目に貯蔵品も記載されるケースがありますので注意が必要です。

 

金額が少額の場合

 

未使用品の消耗品や事務商品、切手や収入印紙の金額が少額である場合は、必ずしも貯蔵品を使って資産計上する必要はありません。

 

金額が少額であれば、重要性が乏しく簡便な会計処理を行うことが可能です。

 

ただし、少額といっても具体的な金額がわからないと自分では判断するのが難しいと感じるなら、税理士や税務署に確認するようおすすめします。

 

一度確認しておけば、今後煩雑な会計処理をしなくても済むでしょう。

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