これまで細々と個人事業を続けてきたささぶねです。確定申告を白色申告から青色申告に切り替えて10年目に入りました。
この記事では、利用者が増加しているクラウド会計の中でも、個人事業主に人気のあるfreee・やよいのオンライン・MFクラウド確定申告の3つを比較する内容となっています。
無料で利用するという視点で、私が感じた内容を書いていますが、3つのクラウド会計は利用者が増えているので、それぞれ支持される理由があるはずです。
現在、クラウド会計の利用を検討している方の参考になれば幸いです。
※2017年4月18日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2018年12月30日に再度公開しました。
クラウド会計を検討した理由
私が、青色申告初年度から利用してきたのが、インストール型の「やよいの青色申告」ソフトです。
初年度は、わからないことだらけでしたので、年間の有料プランに入っていたのですが、2年目以降はある程度、青色申告の流れが理解できたのと節約のために有料プランは解約しました。
有料プランを解約すると、最新のデータに更新されなくなりますし、確定申告書Bの印刷もできなくなるので、やよいの青色申告のソフトだけでは確定申告に必要な最新の必要書類を揃えることが出来ません。
ですから、やよいの青色申告のソフトで作成した青色申告決算書のデータを、国税庁のホームページの確定申告作成コーナーで改めて入力し直して確定申告書Bまで作成するという面倒なことを続けてきました。
本業に加えて、サイト作りも始めましたので、忙しくなり今後のことも考えて、経理の手間を削減するためにクラウド会計ソフトに切り替えました。
前置きが長くなりましたが、経理の手間を削減できれば毎年料金が発生するクラウド会計ソフトに切り替えてもいいと思っていたのですが、個人事業主が利用できるクラウド会計ソフトについて調べている中で、条件次第では無料でクラウド会計ソフトを利用できることが分かったのでその点を記事にしたいと思います。
無料で使えるクラウド会計
現在、個人事業主が利用できるクラウド会計でメジャーなものといえばfreee・やよいのオンライン
・MFクラウド確定申告
の3つだと思います。
freee
freeeについては30日間無料で使うことができますが、個人的には機能制限などもあり使い勝手があまり良くない印象です。
現時点では、1ヶ月以上前のデータを閲覧できないことや確定申告の作成データは閲覧することしか出来ず、出力することが出来ないと行った点がデメリットで、無料にしても機能制限がかかりすぎている印象です。
会計の知識がなくても経理処理ができる大きなメリットがありますので、無料プランについては使い勝手を試してみるくらいのスタンスで利用してみても良いかもしれません。
やよいのオンライン
やよいのオンラインに関しては、やよいの青色申告 オンラインのセルフプランは初年度無料で全ての機能を使うことが出来ます。
そして、やよいの白色申告 オンラインのフリープランについてはなんと全ての機能を期間の制限なくずっと無料で利用することが出来ます。
特に白色申告のフリープランに関しては、期間の制限なくずっと無料で利用できるというのは、かなり思い切ったサービスだと思います。
これは今後、白色申告者が青色申告に変更する際に、スムーズにデータを引き継ぐことができ、引き続きやよいのオンラインサービスを利用してもらうための、将来の布石としてこうした思い切ったサービスを提供しているようです。
いずれにしても、白色申告をしている方は無料で便利なクラウド会計ソフトをずっと利用できますし、将来青色申告に切り替えることがあってもスムーズにデータの移行ができるので、かなり利用価値の高い無料プランだと思います。
MFクラウド確定申告
MFクラウド確定申告も無料で使えるプランがあります。
MFクラウド確定申告のフリープランは、仕訳の数が月に15件以下に収まる場合、無料で利用することができます。
※2018年6月1日から、フリープランで利用することのできる仕訳の数に変更が加えられました。記事でご説明した月15件以下の条件が変更になり、仕訳の数が年間50件未満までが無料になりますのでご注意下さい。
詳細は、下記のMFクラウドのサイトで確認していただけます。
私の場合は青色申告を続けていますし、基本的な仕訳はわかりますので、freee、やよいの白色申告オンラインについては選択肢からは外れました。
やよいの青色申告オンラインについては、初年度無料ですべての機能が利用できるのは魅力ですが、MFクラウド確定申告に関しては個人的に利用しているサービスとの相性が良いことが1番利用してみたいと思った理由です。
もともと利用しているマネーフォアードやPayPal、今後また利用する可能性があるCrowdworksやランサーズ、現在登録しているASPのA8.net やもしもアフィリエイト
などと同期対応しています。
これらのサービスを利用しているので、取引が発生する度に自動で情報を取得して仕訳してくれるのは大きな魅力です。
また、青色申告や白色申告はいずれにしても帳簿類の保存義務があるので、データを短期間だけしか利用できないとすれば、仮に税務調査等で資料を提出したりしないといけないような状況が生じた時は対処するのが困難です。
その点、MFクラウド確定申告のフリープランは無料であるにも関わらず、データの保存期間に制限がありません。
ですから、月の仕訳の数を15件以内に抑えることができれば、青色申告に必要な会計処理をずっと無料で行なうことができます。
こうした理由から、MFクラウド確定申告のフリープランに1番魅力を感じています。
仮に取引や収入が増えて仕訳の数が15件を超えたとしても、その時は増えた収入から有料プランに必要な料金くらいは払えるはずですし、その費用については経費計上することも可能です。
毎年、会計ソフトにお金がかかったとしても、会計処理にかける時間を大幅に削減できることを考えると、メリットの方が大きいと考えています。
ということで、早速MFクラウド確定申告のフリープランに登録してみました。
今後利用して感じたことなど、また記事にしたいと思います。

※2018年11月から、MFクラウド確定申告は「マネーフォワードクラウド確定申告」に名称が変更されています。
最後に
クラウド会計は主にfreee・やよいのオンライン
・MFクラウド確定申告
の3つが上げられます。
それぞれ無料で利用できる期間や条件が異なっています。
現在私が利用している、MFクラウド確定申告については、これまでは月15件以内の仕訳件数であれば、ずっと無料で青色申告も可能でしたが、年間50件以内に変更されましたので、ご紹介しているクラウド会計ソフトでは、基本的にはずっと無料で青色申告はできなくなりました。
仕訳件数が極端に少ない場合は、利用できるかも知れませんが、基本的にはお試し感覚で利用するという使い方になると思います。
まず無料で使ってみて、「これまでより会計処理が大幅に楽になる、これは便利だ」と思えば、有料で利用するのを検討してもいいと思います。
有料プランに切り替えたとしても、クラウド会計ソフトの費用は必要経費として計上できますし、なんといっても会計処理の手間を大幅に削減できるのでメリットは大きいです。
クラウド会計ソフト | 【画像付き】クラウド会計ソフトのアカウント登録手順について |
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マネーフォワードクラウド確定申告 | 年の仕訳件数が50件以下の場合は無料で利用できます。⇒MFクラウド登録手順 |
やよいのオンライン | 青色申告は初年度無料ですべての機能が使えます。白色申告は永年無料で利用可能です。⇒やよい登録手順 |
freee | 複式簿記の知識がなくても青色申告が可能。⇒freee登録手順 |